2016年7月6日

おつかれさまでした。

「違う人になっている。」
「本人じゃないみたい。」

お別れの時間のお手伝いの中で、技術提供者がよくご遺族から言われる言葉です。

何故、そのような評価を受けるのか?という根本的且つ、現場で見極めるべきポイントを、今日は皆さんに現場からお伝え出来ることとして、お話しをしました。

これでいいと思ったことが、
嫌われる様な押し付けになっている。

そうならないため視覚からの感覚として、視覚と心の相互関係を含め、ご遺族の視点を噛み砕いて説明しながら、テキストを進めました。

大きくうなずきながら、ずっとメモを取っている方も多く居られました。今日の情報が、これからご縁のある皆さんの現場で、一つ一つの技術が、皆さんや誰かの気持ちを少しでも安心出来る「道しるべ」として活用していただけますように、お一人お一人のご活躍を、心からお祈り申し上げながら、セミナーを終えました。

セミナー終了後は恒例の名刺交換、そしてお持ちいただきました著書にサインを入れさせていただきました。

弊社のマンツーマンセミナー、又はユニコムさんで行われる年に2回(3月と9月)のセミナーを受講された皆さんが、全国各地からお出でいただいて、久しぶりに再開出来たり、皆さんのその後のご活躍を伺える時間もありました。

セミナーの中では細胞や筋肉の作り、その特徴なども説明した時間もありました。今日は看護師として現場経験を持ちながら、お別れのお手伝いをされている方も多く受講されていて、

「納得した!」

とお話ししながら、お一人お一人の現在の課題を教えてくださる方も多く居られました。

頑張る人のことを、誰も人が見ていなくても、必ずお天道様が見てくれているんだと、お空に逝った私の祖母がいつも言っていました。

頑張る人には、アンテナがあります。アンテナを張っていれば、必要な情報は必ず得られると思います。情報を待っていた分、情報を得た時には安堵の気持ちが起こります。何故かというと、アンテナをくれた人を思い続ける時間に心を尽くせた時が訪れていること、そしてそのきっかけが発生した時間に一旦戻り、自分と向き合う時間も迎えています。

苦難を力に変えて、深くプロとして力を付けることは、きっとどの業種も一緒だと思います。

今必要な情報を、どのくらい提供出来るのか。それは、私も現役の現場の人間なので、これからも研鑽して参りたいと思います。

そしてフッとホテルの部屋の前にある大観覧車を見て、「これに乗っている人は、本当にすごいな」と尊敬の気持ちがわいてきます。私は、高所恐怖症なので、絶対に乗れません。自分にも、出来ることと出来ないことがあること、出来ないことがあるから、出来る人を尊敬する。死の現場に携わらせていただいていると、普段見逃しそうなことも、一つ一つ考える癖が付いているもので・・・。大観覧車に、当たり前の人生観を気付かせてもらった気がしました。ありがとう、大観覧車!

大都会の横浜の夜は、眠らない・・・。でも、私はそろそろ寝ます。今日、ご縁をいただいたお一人お一人に感謝を申し上げまして、おやすみなさい。