2016年11月7日

横浜市立大学病院公開講座

地域の癌の拠点病院としての役割も担っていますと、担当の先生から説明を受けました。

師長さんや看護学部の皆さんが主体となり行われた今回の公開講座は、横浜市立大学病院で初の試みとなる記念すべき第一回目だったそうです。担当してくださった看護師さんが、岩手県出身の方でした。お母様も岩手県で看護師をされているそうで、何度も私の講演を聞いてくださっていて、お母様からの推薦だったそうです。ありがとうございました。

終了後、高齢の男性が私の所へ満面の笑みで駆け寄って来られました。

「私は、大切な家族を亡くしましてね、それからずっと家から外へ出ずに過ごしていました。今日の公開講座のことを聞いて、とても楽しみにしていてね、昨夜寝られず、結局、今日遅刻しました。(笑)

中盤からしか聞けなかったけれど、来てよかった!今度は、最初から聞きたい!(是非!)」

嵐のように去っていかれた、その方の名前を伺えず・・・。

確か後半にお話ししたのは、

「どのような死を迎えたのかは、遺された人の気持ちとして当然のことであり、時に苦しい気持ちに押しつぶされそうになりながらも、きっと誰もが通る通過点なのかもしれません。

その気持ちを通過したとき、その方がどのように生きたのかの時間に、出会います。それは、私もご遺族に教えていただきました。」

という内容だったと思います。亡くなられた大切なご家族との、ステキな時間を想い出していただいた様子でした。あの方をあの笑顔にしたのは、亡きご家族のお力でしょうね。

二泊三日のマンツーマンセミナーを終えた翌日5日に、横浜市立大学病院にお邪魔しました。横浜の気温は18℃。大学病院では、学祭が賑やかに行われていました。岩手県に帰って来て、気温は5℃。この時期の出張時の服装に、やっぱり少々悩みます。

講演、講習、セミナー、いのちの授業、納棺の現場が続くので、体調管理も大事な仕事の一つであることを再度意識する、風邪も流行る寒い時期の到来です。

皆さまも、お体を大切にお過ごしくださいませ。