2015年11月4日

マンツーマンセミナー

1日〜3日まで、3日間のマンツーマンセミナーでした。和歌山県から、ようこそお越しくださいました。和歌山県と言えば、那智の大滝や紀州の梅だね!と、みんなで盛り上がりました。

湯灌師の経験から、現在は葬儀担当をしているという、冷静沈着だけど情がとっても深〜い方でした。葬儀担当さんは、突発の機転がすごい人が多い。そう、現場は突発ばかりだからです。

現代の葬儀は社会のニーズやご遺族の希望により、短くて1日、長くて3日が平均的になってきました。(希望により、一週間という場合などももちろん、あります。地域による違いも多少あります。)全国を回らせていただきなから、どんどん葬儀が短くなってきていることを感じます。

老々介護や、一人暮らし(家族は遠方)、超高齢化社会を迎えて葬儀担当さんの仕事がどんどん増えているという話にもなりました。

例えば自宅での希望なら、「安置」とお部屋に合わせた大きさの「祭壇又は前机」、弔問客を迎えるためのお部屋の確保のために、少なくてもその3つのスペースを確保するため、葬儀の依頼が発生した段階からの「大掃除」。いや、それは昔から担当さんはしてくれるけど、今、もっともっと増えてる。事情や背景も、昔とどんどん変わってきています。

私も、納棺前の処置に伺うこともありますが、担当さんが打ち合わせや掃除を進めている間に普通は進めます。歩く場所がまだない状態のお部屋の中で、安置するためにベットの上を片付けようと、ベットのヘリを歩いていたら、落ちてすねを擦りむいて出血して、遺体の処置の前に、自分の処置をしたりすることも・・・泣(警察経由の検視の後が多いかな)

納棺後に担当さんの手伝いをしようと、祭壇を組むために、トラックから組み立て前の祭壇を運んでいたら、ツツツーって、二つ重ねた上が私の顔面に激突!(痛いっ)祭壇は高いから、落として壊すより、顔面の怪我を選ぶ私・・・。それを見ていた、葬儀のために集まっていた地域の頼もしいお父さま方々が手伝ってくれたり・・・、ありがとうございます。

諸事情(本当に色々)でお部屋に棺が入らない場合は、お家の中から遺体をみんなで運んで、玄関やガレージやそういうスペースを見付けて確保後の納棺ということもある。人手が無い中で中から外に出るときに靴を履くタイミングを逃すと、靴を履かずに靴下のまま、棺の移動優先なんてことも、ある。

マンションなどの棺が横に入れられないエレベーターは、棺を立てて運ばなければならないし、全然それも無理な場合は、みんなで階段で降りる訳です。棺が汚れるから、外なら尚更棺を下に一度も置けないし、雨が降っていれば棺用の雨よけカバーが必要だし、一度棺を置いてしまえば今度は重たくて手が棺の下に入らない。だから、私が持つハンカチは、晒しの厚めかタオル生地の物が多く、棺を置く必要が発生したとき、パッと棺の下に入れることもできるから。基本は色々な種類の棺台と呼ばれる物がありますが。納棺に関わることだけでも、まだまだあります。

そのような現代の葬儀。とにかく時間がない中で、簡略化されながらも一つ一つの意味を大切にしながら、簡略化してはいけない内容もあるので、遺言やご遺族の希望に合わせると、何処に重点を置くか、同じ地域でも葬儀社により大きな違いとして見えても、おかしくはないのかもしれませんね。

関東や関西では、火葬場も10日以上待ちが増えたと、過去にマンツーマンセミナーを受講された皆さんから、遺体管理の方法を聞かれることも増えました。葬儀社も遺体安置のため、腐敗の進行を抑えるために冷蔵庫をいくつも持っている所が増えました。

時代が移り変わることに合わせて、要望も変わりつつあり、だからこそ大切なものを失わないように、考えていく必要が出てきた現代。今回のマンツーマンセミナーも、非常に深い時間でした。

3日間、本当にお疲れ様でした。ちょうど弊社の職員全員のインフルエンザ予防接種のタイミングもあり、一緒にインフルエンザの予防接種を受けて、今日、和歌山県にお帰りになりました。益々のご活躍を、お祈り申し上げます。

追伸、
残り少なくなりました今年の分(若干ですが)と、来年のマンツーマンセミナーのお問い合わせ、お申し込みが非常に増えています。大変申し訳ございませんが、(立て込んでいて、すみません)私のスケジュールと、受講される方のスケジュールを擦り合わせての、お日にち確定ということになっております。すでにご案内申し上げた幾つかの日程が、ご案内時の通り、他の方の決定日となっている場合もございますのでご確認ください。マンツーマンセミナーは、弊社担当者が承ります。マンツーマンセミナー担当者も復元納棺師で、現場に出ていることも多いので、お返事に少しお時間を頂く場合もございます。予め、ご了承くださいませ。マンツーマンセミナーは、一対一での技術指導が中心になります。いやいや、一対一ではなくても良いということでしたら、医療・介護職の皆さまは日総研さんのセミナーで全国を回らせていただいています。葬儀に携わられる皆さまは、綜合ユニコムさんのセミナーが東京で3月と9月に開催されます。セミナーの詳細については、弊社のホームページのトップページをご確認くださいませ。会場で皆さまにお会い出来ることを、楽しみに致しております。