2016年12月4日

マンツーマンセミナー

名古屋で、出張マンツーマンセミナーでした。ベテランの納棺師・湯灌師の皆さんが全国各地から集まって、受講者は10名。出張期間は5日間。


    マンツーマンセミナーも、皆さん本気で挑まれて来られますし、何より覚える量が多いので、伝え方も工夫します。

     参加型納棺を伝える訳ですから、セミナーも参加型です。現代は、参加型授業が重要視されるようになり、アクティブラーニングとも呼ばれているようです。

「思考を活性化」し、情報を伝えて、現実に発生している課題に沿って、実際に訓練してやってみて考える、その内容について意見を出し合って考える、各々自身がわかりやすく情報をまとめ直す。復習として、応用問題を解く。セミナーの中で実践してみることで、作業を介してより深くわかるようになることや、よりうまくできるようになることを目指すものです。

 これにより個々の又、お互いのその立場を捉えて、客観的且つ総合的にさらに深く捉えて、全体采配出来るように目指します。

    様々な職業の方が全国各地から弊社マンツーマンセミナーを受講され、各地域に戻り、更に受講内容を各々切磋琢磨して、その結果多くの皆さんがもっと頼りにされて、事業を発展されています。

   みんなそれぞれ成功の裏には、流した涙も苦労も多々あり、努力も深くあるものです。悔しい経験をしたことのある人だから、誰かの笑顔のために、という目標に向かっています。それを応援するのが、マンツーマンセミナーだと思っていただいて良いと思います。

   今回は、全国各地のしきたりや風習についての違いや共通点などの話し合いも行われました。納棺の時間には、ご遺族にとって非常に重要な心の援助のための、伝統です。

   そして「悲しみ」についての研究が盛んに行われている現代ですが、ネアンデルタール人のお墓からも、墓に手向けたお花の遺跡が見付かっているそうです。そう考えれば大昔から、生涯をかけて悲しみと共に生きる道を、みんな探しているのかもしれません。

    死の価値を探すときに大切なのは、自分がどう生きているのか、又はどう生きたのか。亡くなった大切な人の「どう生きたのか」を考えたとき、その人の死から私たちは、意識して生きることを教えてもらっています。その瞬間から、様々に考え方が深まるものです。

  どう生きたのかで、死の価値は随分変わって来ますから、生きていることを意識して、明日が当たり前に来るものではないことを理解して、

今に感謝をして生きることが、

遺してくれた後悔に対する、その人に対する恩返しなのかもしれません。

気が付けば師走(しわす・師匠が走るくらい忙しい月という意味もあるらしい)

名古屋は15℃、岩手県は7℃、北海道は大雪!飛行機を降りたら、やっぱり寒かった・・・。私も次の出張まで、通常業務に戻ります。