2013年4月14日

子ども夢ハウスおおつち



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現在の岩手県の沿岸、大槌町の様子です。

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被災地の子ども達と話すことも多くなった。元々ご縁のあった子どもさん達は、夢ハウスが出来るのをずっと待っていてくれた。二ヶ月前、中学生の子どもさん達が言った。『じつは、いつも震災のあの日の事を考えている。みんながどう考えるのか、本当は、話し合ってみたい。』『自分達に今出来ることは、一人一人、友達を増やすこと。』『悲しくなる時がある。でも、泣く場所が無い。』『学校の先生には、いっぱい甘えられる。きっと、私達の事をとても考えてくれていると思う。』『先生、いつも守ってくれて、ありがとう』と、言ってくれたと、現地の学校の先生が教えてくれた。家族を亡くすことは、一人一人の人生を考えていかなければならないんですよね。と、話し合ったこともありました。『自分が何か出来る居場所が欲しい。』『宿題、一緒にやろうよ‼』など、子どもたちの意見もみんな色々です。私の仕事をみんな知っているので、話し掛けてくれる内容は『亡くしたご家族のお話し』です。みんなの生活の中に起こった、抱えきれないほどの喪失の重複は、これからどう、自分の生活の基盤を作っていくのか、今は、一人一人の立ち位置により、復興の考え方が違って当たり前の時間の流れであるように感じます。福島県は、地震・津波・原発と三度の被害にあっているのだと現地で教えてもらい、今の沿岸では、2時46分の毎月11日のサイレンが鳴った後、津波到達時刻まで、黙祷を続ける方が、私の知っている人は本当に多い。『家族を亡くしたのは、津波が来た時間なんだ。』と、お話をしてくれます。

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字は、藤原さんのご配慮で、私が書かせていただきました。待ちに待った、子ども夢ハウスの字を書かせていただく時間でした。みんなの顔が浮かんで来て、今までの様々な出会いが思い出されて、胸がいっぱいになり、涙が出そうなほど、嬉しかったです。ブログでは書けない、色んな事と向き合って来た現在まで、本当にこの日が夢のような日でした。

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思いを、一字一字に込める時間でした。

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早速遊びに来た子どもさん達です。

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藤原さんは、リハビリの専門職です。子ども夢ハウスは、何故、藤原さんのお力が必要だったかというと、傷付いた心にも、復活していくための時間のなかで、やっぱり心のリハビリも必要だからです。元々、児童養護施設で務められていたご経験もあり、私自身もとても勉強させていただいています。藤原さんとお会いするまでの、ここまでの道のりは、実は本当に大変な時間でした。山あり谷あり、子どもさん達からの言葉を、気持を、思いを、どう形にするか。何でも、人生は思った通りに行くものではありません。そういう時間を過ごす自分の人生の中で、また沢山の学びがありました。子ども夢ハウスおおつちは、現地の皆さんから沢山応援してもらえて、メールも電話も、今、沢山いただきます。母性も父性もある、温もりいっぱいの藤原さんをお父さんとして、みんなで育む子ども夢ハウスおおつち。これからも、応援宜しくお願いします。寄付も同時受け付け中です。m(_ _)m以前にプロフェッショナルでも特集されていらっしゃった藤原さん、4月14日のNHK『サキどり』と言う番組で、藤原さんの特集番組があります。是非、ご覧ください。