2013年4月26日

むかし話

普段から、色々と『いのち』の関連のむかし話を読むのが好きで、その中で出会った不思議な話があります。納棺業は、色んな宗教、宗旨の勉強をしなければならないのですが、納棺の時間に大切なのは+地域の伝統です。なので、現在の勉強の中での一つとして、むかし話にヒントをもらうこともよくあります。『お⁉』と、出会ってからずっと調べていたむかし話があります。むかし、運慶さんという有名な仏師がいました。仏像を彫る職人さんのことです。運慶さんが、亡くなった時の話に面白い記述がありました。運慶さんが、亡くなって、三途の川を渡り、そして運慶さんが気が付くと目の前に大きな閻魔大王が居たそうです。閻魔大王は運慶さんに言いました。『最近、地獄に来る人が大変多くなった。お前は仏師だから、私の姿を彫り、人々にその話をするなら生き返らせてやろう。』そして運慶さんが、この世に帰って来て、目を覚まし、直ぐに閻魔大王の姿を彫ったと。その閻魔大王像が関西で祀られている。と、知りました。はて?私は亡くなられた方の専門職。閻魔大王に会う宗派の教えでは、7日ごとに七回の仏様に会う、49日経って極楽か地獄か決まると、覚えていました。ん、閻魔大王に会うのは、7日ごとの五回目。35日?35日⁉ドライアイスの無い時代で、35日も体が持つのかな?うーむ。完全に死を迎えていない仮死状態⁇でも、死んでと、書いてあったから、腐敗はしなかったのかな?と、色々と考えて過ごしていました。昨日、秋田のお坊さんが始めましてと、遊びに寄って下さって、伺ってみました。『どうして35日も死を迎えて体が持ったのでしょうか?何か、御釈迦様の教えで答えはないものでしょうか?』すると、驚くべき答えが‼『一つには、極楽か地獄かすでに決まっている人の場合には、49日を待たずして3日〜7日で決まる人も居るという文献がある。』と。‼‼‼‼それなら納得。腐敗の前に戻って来れる可能性はあります。『ちなみに、突然閻魔大王に会ったとしたら、地獄行き決定してます。』わぁ!やだ‼そんなこと‼と言ったら、『南無阿弥陀仏』と唱えると大丈夫です。と。あぁ、良かったです〜‼と、ホッとして(笑)ちなみに、お坊さんにより、様々な解釈があるので、是非近くのお寺さんに教えてもらってくださいね、とのことでした。生きているうちに、色んなことを、知恵を教えてもらえます。ちなみに、運慶さんのお話に似たむかし話として『地獄めぐり』のお話を教えてもらいました。他に『地獄の暴れもの』というむかし話もあります。私は真宗で育ちましたので、地獄はありません‼でもね、生きていること自体が、そんな時もあります。この世には、極楽もあれば地獄もある。自分次第なのかしら?頑張ります。m(_ _)m