2013年4月17日

曹洞宗福島県宗務所護持会定例総会

福島県に講演に伺いました。とてもお天気が良く、なんと桜が満開でした。
会場は、新幹線から降りて少し山の方に走った所でした。福島県沿岸部地域の、広いエリアの皆さんがお集まりでした。講演の内容は、納棺の現場での、お別れのお話しが中心でした。福島県に伺った講演を、『今回で三度目の講演を聞かせていただきました。』と、お話しして下さった僧侶の方が何人もいらっしゃいました。ご縁に感謝致します。福島県沿岸部は、現在も放射能の問題を抱えていました。今回もまた、沢山のことを教えていただきました。福島県沿岸部の津波で、お孫さんを亡くされた方々のお話を伺いました。とても悲しいお話しでした。『二年経っても、気持ちは変わらないもんだよね。』涙には、今日まで過ごして来られたお気持ちが、沢山込められていました。おじいちゃん方々を支えてくれているのは、地域の若者なんだそうです。高校時代には、本当にやんちゃだった子達が、町の為に立ち上がってくれたと、伺いました。『血はつながらないけど、孫だよ。』そう、おっしゃっていました。高校生が北海道からアルバイトしたお金を貯めて来たと、ボランティアに精を出してくれたそうです。『また来ます。』と言ってくれた言葉を残し、彼女は帰ったと。その後ろ姿を見て、号泣したそうです。心が込められた沢山のお話を伺いながら、また、深く教えていただきました。ありがとうございました。また、皆さんに会いたい。そう思っていました。