2015年7月13日

日総研さんセミナー

日総研さんのセミナーで、医療・介護職の皆さまを対象として、11日は岡山県と12日は九州福岡県の会場に伺いました。

病院・医療の皆さんとして、急性期、慢性期、ICU(集中治療室)、NICU(赤ちゃんの集中治療室)、ER(救命救急)、緩和ケア、Ope室、OT・PT(リハビリ)、薬剤師。

地域の福祉・医療として、訪問診療、訪問看護ステーション、高齢者の専門の皆さんとして、グループホーム、ケアハウス、特別養護老人ホーム、介護老人(医療)福祉施設、介護療養型医療施設、OT・PT(リハビリ)、薬剤師。

普段から地域の中で社会を守り、つながり、作ってくれているアイデアマンのプロの人たち。患者さんや利用者さんを、心底想い続ける多くの皆さまに御参加いただきました。

今回の2会場共に、「思いついた!」と、ものすごく良い笑顔で、声を掛けていただくことが本当に多くありました。「早く仕事に戻りたくなった!」と口々に、セミナーの中から色々見付けられたと教えてもらいました。予想もしていないことが起こるのが、現場。そういう現場の中でご活躍される皆さんは元々、地域に居られるアイデアマンですから、きっとセミナーの中でお伝えしたことを、ご自身の現場にしっかり落とし込まれて、患者さんや利用者さんの笑顔のために、益々ご活躍されることと存じます。

日総研さんのセミナーは、医療・介護職の皆さんが対象ですが、小中学校の先生が生徒さんを想い参加をしてくださっていたり、「引きこもりです!」と言う中学生の子たちが参加してくれていたり、セミナー終了後に時間を作ってお話をさせてもらいながら、死から生きることを、亡くなった人たちが生きている人たちを支えてくれていることを感じています。

引きこもっていた子(本人が色々と教えてくれた。ありがとうね。)は、初めてセミナーに参加してくれた後、バイトを始めたそうで(偉いぞ〜!)、お金を稼ぐことの大変さを学んだと教えてくれました。前に会った時より、とっても敬語が上手になっていて、年を重ねる度に涙腺が緩くなってきている私は、この子の荒波に揉まれながらの成長を感じながら目がウルウル。「いつか、笹原さんの弟子になりたい!」と宣言をされました。「老いた証拠に弟子が出来る」と言われたことがありましたが、老いることは悪くないかもと(まだ、お姉さんだけど)最近は老眼に悩む私の心に(コンタクトレンズの素晴らしさを実感!)この子は元気のパワーを注いでくれたのでした。

私も、失敗を積み重ねて進んできました。どんなに評価が良くても、自分では納得できないことが多くありました。失敗をする度に嘆き、苦しみを抱えました。でも、その苦しみに気が付いてくれる誰かと、必ず出会いました。私は、そういう人たちに支えられて生きています。だから、私もそういう人になりたいと、ただただ、そう思いながら生きているだけです。

以下の言葉は、納棺の現場でお年寄りの女性が、遺族にお話してくれた言葉です。おばあちゃんの言葉に遺族は、安堵したように涙を流していました。

死の存在はショックが大きいほど、何かを心に遺してくれる存在であると言えます。その遺してくれたものが、自分に知恵や考える時間を与えてくれて、心を養ってくれるのだと思います。自分の心の中に居る、自分が大切と思える亡くなった人の存在は、血がつながっていようといなかろうと、忘れない限り自分の中に生き続けます。だから今から、私の心の中に、一生いっしょに生き続けるよ。

本当は方言が入っているので、素敵な雰囲気なのですが、多分文章にすると分からないので、方言を訳しました。一番最後の文章が、どれだけの意味を含んでいるのかを考えると、私の胸がギュッとなります。

おばあちゃん、天晴れ!
ドンと晴れ!