2015年7月4日

夢ハウス、7月4日

沿岸納棺の当番で、走っていました。被災地沿岸納棺の中では、東日本大震災の話題が上がります。遺された皆さんお一人お一人が、今を生きておられることを伺いながら、故人が遺してくれた大切なものを確認し、納棺を進めさせていただきます。

今日は、多くの皆さまにご支援をいただいております、子ども夢ハウスおおつちに行ってきました。

上着を一枚羽織ってちょうど良い気温の中、特に男の子チームは元気に外で遊んでいました。

女の子チームを連れて、私は買い出しに出ながら、皆んなと色々話します。

津波で亡くなった家族のこと、
見付からない家族のこと、
そして、東日本大震災の安置所の質問(なかば柔らかく責めにされる私)。
復興のこと、
学校のこと、
友達のこと、
これからのこと。

女の子チームの会話です。
「昔の町がよかったな。」
「そうだねー。」
「復興って戻るのかな?」
「新しい町づくりじゃない?」
「そっかぁ。」
「てもさぁ、大槌町には全国各地からね、すごい人が集まってるでしょ?」
「うん、うん。」
「だから、これから先は、大槌町が世界の中心になるんだよ!」
(えー!そうなんだ!!←私の心中)

素晴らしい。なんて、ポジティブな会話でしょうか。のびのびとした会話が繰り広げられます。一人一人の背景には、一人一人が大切にしていること、被災地の環境の中では、我慢して耐え忍ばなければならないことも、多くあります。彼らの未来に光が当たるように、大人の責任は重大だなぁと感じました。

しばらく来れなかったので、久しぶりに会った子どもたちは、みんな身長も伸びていて、気持ちを伝える言葉の使い方も、とても上手になっていました。そして、夢ハウス農園が発足されていて、子どもたちがしょっちゅう農園に来ては成長を見て、世話をしたりして(だけど急に虫とりの時間になることも)、見事でした!(スズメをとるための仕掛けも、農園にあったりした!でも、人が引っかかってた!)

度々、自分の気持ちと向き合って決断しなければならない状況が、彼らの生活の中にも起こります。家族、地域、学校、夢ハウス等々、大人の人にしっかり見守られながら、子どもたちは少し落ち込んでいる友だちを誘い、夢ハウスにやって来ます。夢ハウスに来る度に、新しいお友だちが増えていて、古株の子どもたちが、新しいお友だちのお世話をしていました。感心で、たいしたもんだと思います。

そして、夢ハウスオリジナルかき氷を考案したHちゃん。ブルーハワイに練乳をかけて、なんとウインナーを入れたかき氷を「夢氷」と命名していました。(ビミョ〜)

用務員のお姉さん(おばさんではありません)の私としては、藤原先生、吉山くん、横ちゃんに感謝しながら、今日も又、学びの多い1日となりました。