2015年7月20日

シリーズ怖いはなし4

お待たせ致しました。これがまた予想以上に大好評の、シリーズ怖いはなし4をお届けします。

先日、お医者さん方々との打ち合わせ終了後のお話しの中で、「不思議体験」の話になりました。

お医者さんは、けっこう不思議体験をされている方が多いのですが、それ以上に業務が多忙なので、あの世の方相手にも、患者さんと変わらず、普通に対応をされている先生が非常に多いです。

「どうしましたかー?」とか、
「ここには、入ってはいけませんよー。」、
「そこ、通りますよー。」とか。全くもって、生きている人といっしょの対応です。

お看取りのときも、
「お疲れ様でした。これから道中、気を付けてね。」とか、
お看取りした方が、わざわざ(先生方々曰く)、お礼に来られる方も多いとのことですが、

「体から魂が抜けてから、脈が止まるんだよ。」と教えてくれる先生も居ます。

お医者さん方々が語られる体験談、「お迎え話」も、とても有名ですね。亡くなるときに、亡くなる方をお迎えに来てくれる、先に亡くなったあの世の身内や知人のお話しを、本に記されたお医者さんも居られます。「大切なことだから、せん妄で片付けられては、ナンセンス!!」と、お話ししてくださる先生方も多いです。ステキです。

先日のお話しの中でも、とても印象的だったお話しがありました。そのお医者さんは救命医療のお医者さんですが、普段から不思議な体験は色々あるけども・・・とお話ししてくれました。

10年以上前はポケットベルと言う、移動中である人に連絡を取るために呼び出す、手の平サイズの通信機がありました。ポケットベルに、連絡を入れて欲しい電話番号や、数字でメッセージ(例えば4649←「よろしく」と読む)などを入れたりします。

現在は院内用PHSですが、当時お医者さんは、ポケットベルを病院内外に持ち歩いていました。ある時、先生のポケットベルがいつものように鳴り、ベルが受診した番号へ、電話をかけたそうです。

一回目、誰も出ず・・・
二回目、誰も出ず・・・
三回目にかけたら「はい」と看護師さんが電話に出たそうです。だから先生、「何かありましたか?」とベルが鳴ったので電話をかけたけど、二回も誰も電話に出なかったことを伝えると、

「先生、その番号は間違いないですか?」と看護師さんに聞かれたそうです。

「え?間違いないですよ。」と先生が答えると、

「先生、誰も出ないはずですよ。だって、ここは霊安室ですから。」

と言うことがあったよと、先生が話してくれました。

「昔はポケットベルのことを、ポケベル」と略して呼んでたんだよ。」と、この話を高校生の子どもたちに話したら、ポケベルのことをみんなが「ペケポン」と言ったので、ポケベルの説明の方が長くなり、結局話は最初からやり直しでした。(笑)

次回は、「幽霊になった友人に会った、おじいさん」(予定)の話をお届けしたいと思います。どーぞ、お楽しみに。