2015年10月10日

子ども夢ハウスおおつち

昨日、子ども夢ハウスに行きました。行く度に道路や、風景が変わります。復興のための、県外ナンバーの大型ダンプもたくさん走っていました。有り難いと思いました。満潮を迎えつつあった昨日の夕方、やっぱり水が多いなぁ〜と、地盤沈下の怖さを今更ながら感じます。土のうや、かさ上げにより、水は町に入って来れないようになっていました。復興工事の進捗は、生活の安心に直接つながるものなんだと、町の人が話してくれました。

夢ハウスは、新しいお友だちの人数が増えて、とても賑やかでした。背景も、体験したことも、価値観も、表情方法もみんなそれぞれ違います。共通していることは、町を愛する気持ちです。でもこれだけ人数が多ければ、個性もそれぞれ、性格も合う合わないが発生するのだと思います。しかしながら震災の直後だから当然、立ち上げ初期の頃も色々悩みながら藤原先生と、吉山くんが、横ちゃんが積み重ねた今日までの約束ごとを、みんなきちんと意識してくれているようでした。子どもたちからの多種多様な相談ごとは毎回発生。だから、きちんと話し合うことは度々あります。それも、大切。

「どこまで自由?」

なぁんて、私も聞かれることがあります。

「人を傷付けたりとかね、くっそーが悲しむこと以外は、自由!」と答えます。みんなの大好きなくっそーが悲しむことってなぁに?と、考えることも実は大事、大事。

「るいこちゃん(私は、そう呼ばれている)の夢を見た!」と、数名の子から連絡をもらっていました。昨日はみんなの夢の話しを聞きました。

津波とか怖い夢を見たとき(震災の余震はまだ続いていて、その度に怖い夢を見る子は居ます)、夢ハウスに逃げ込んだ夢を見て、安心したら目が覚めたよ。

夢の中で恐ろしい人が近付いてきて、怖いと思ったら、るいこちゃんが出てきて「えいっ」とやっつけてくれた。(すごい私、強いね〜⁉︎)

「あーっはっは!」とるいこちゃんが夢の中で言っていて、そしたら怖い人たちが逃げていった。(不思議な力だ。笑っただけで⁉︎)それから夢の中で、みんなで夢ハウスに行った。

等々・・・。いっぱいある、ある。

会話は真剣で且つ、盛り上がり、最後は笑顔で、会話を切りの良い所で終えました。夢は、潜在意識も大きく関係していると言われているから、夢の話しをしてもらうのは、子どもたちと関わるときの大切なキーワードになります。だから、私も真剣に聞きます。

今日からは、子ども夢ハウスの「夢の旅」3日間。夢のみずうみ村って、どんな所なんだろう?くっそーのお仕事って、どんなお仕事?吉山さんのお仕事って、どんなお仕事?通所リハビリって、何?くっそーは、いつもどんなことを見ているの?子どもたちは、なぜ?どうして?なぁに?と、知りたいことがたくさんありました。

夢のみずうみ村の見学に、子どもたちは今日から向かいます。震災の前から、被災地も高齢化が進んでいます。震災後、身内が身体の障害を持つようになったりという経験も、多くの子どもたちがしていますから、くっそーのお仕事を知ってもらえば、自分たちの住む町の中にある施設や医療の情報も、きちんと彼らの意識の中に入っていくのではないかと思います。自分の町を出て他の地域やしくみ、つながりを知って感じることは、自分の住む町を客観的に見て、様々に感じる力を得られると思います。そして、今以上に、人とのつながりを深く持てるきっかけになることでしょう。

手を取り合って、気持ちをつなげて、町づくりを考えて行ければ良いねと、いつも子どもたちと話しているので、くっそーの施設に行き、広い世界に出逢い、たくさん色んなことを見て、得て、吸収して、帰ってきてくれるのではないかなと、思っていました。今日の日を迎える約2年間積み重ねた思い。知りたいときに知れるって、素敵なこと。これからの時代を担う子どもたちが、福祉の世界に直接触れる機会を得られることは、とても素晴らしいことだと思います。

今回の旅も又、子どもたちから上がった声が、じっくり時間を掛けて形になりました。今回の旅に御賛同いただいた皆さま、いつもご支援ご寄付で支えていただいている皆さまに、昨日は藤原代表と打ち合わせの中、代表も皆さまに深く深く感謝されていました。本当に、ありがとうございます。関東から、夢のみずうみ村の応援の職員さんが大槌入りして、お昼過ぎに出発!町を、県を出たことのない子どもたちも多いから、色んなことに驚き、いっぱい刺激を受けることでしょう。さぁ、気を付けて、いってらっしゃい!