2015年10月4日

マンツーマンセミナー

1日〜3日まで、二泊三日のマンツーマンセミナーでした。普段、ご遺族と多く関わりを持たれている僧侶ご夫婦での受講でした。はるばる県外からお出でになられ、「岩手県って本当にステキ。帰りたくなーい!」と言ってもらって、弊社の職員全員がとても嬉しい気持ちでした。

今回の受講目的は、

火葬の窯の前でお勤めをさせていただくとき、死臭がして、緑などに変化する人が多いこと。枕経に伺う安置時の早期から変化していることもあり、死後の変化と、ご遺体に関わるご遺族の不安や不満を伺うことも多くなり、他人任せにすることなく知識を持ってその種類と内容を知り、対処していきたい。

傷などの手当てがなされていなかったり、あってはいけない様々な直接的な死因がそのままになっていることもあり、ご遺族の希望に添い対処したい。

等々3日間、本当に多くのご質問も出て、お答えすると、一つ一つをとても丁寧に記録されていました。ご質問の内容は、ご遺族との関わりの中で、故人とご遺族の心情を中心としたものでした。

「私たちの宗旨では、人はどのような死を迎えても、息を引き取られた時から仏さまになります。仏さまになった方に触れ、皆さんといっしょに進めて、仏さまのお手伝いをさせていただく大切な時間が納棺の時間」と、お話しされていました。

今回のご質問の内容を伺い、実は様々な宗派の宗教者の皆さんから、似た質問をされることが多くなりました。誰かを責めるのではなく、根本的な原因を知り、お一人お一人のお別れの時間を、その時その時でしっかり考えていくために知りたい内容ですとお話しされていました。

マンツーマンセミナーに来られる方はみなさん覚悟を持って、志を高く持って来られます。そしてもう一つ、ずっと人生の中で抱えていた大切な人との「死」と言うお別れを経験されています。

考え込み、何か悩んでいる様な表情で来られた時の表情と、包容力のあるありったけの笑顔でお帰りになる時の表情が、そして声のトーンまでもが変わってしまう。それが、マンツーマンセミナーの魅力なのかもしれません。ただ、マンツーマンセミナーは、技術習得目的なので、覚えていただく技術量が膨大ですから、過酷です。地元に帰れば、みんな習得したことをお一人お一人に提供して、様々な職種の皆さんがそれぞれの世界でカリスマになって活躍されているのが、何より嬉しいと思います。

宗教者と言う多忙なスケジュールを調整されてお出でいただき、とっても仲の良いご夫婦で、ステキなお二人でした。また、お越しくださいね。お待ちしてまーす!