2016年9月6日

【ご遺族参加型納棺】の手順とポイント(第18回)

東京で3月と9月の年に2回開催されます、18回を迎えました綜合ユニコムさん主催の8年目のセミナーです。(8年前は、私も8歳も若かったです。当たり前ですが。)半年に一回、テキストの内容を更新することは、お空の上に逝った波多野部長さんとの約束です。今回も、更新しました。

人は二度死ぬと言われています。一度目は、生命活動を終えたとき。二度目は、人の記憶から消えたとき。忘れない限り、生き続けてくれる存在が、亡き人の存在です。参加型納棺は、そういうことを、とても大切にしています。

今回も、全国各地からお集まりいただきました。皆さんお一人お一人が、現場の課題を持ち、色々なことに取り組みながら、多く知識と技術を習得されました。

自分の気持ちの持ち方や、自分自身との向き合い方が、大きく行動や技術に表現されてきます。そのくらいの責任が、技術職にはあります。

セミナーの中で、納棺の進め方とポイントをお伝えしていきます。皆さんが大きくうなずくタイミングも、本当にたくさんありました。

手を止め、考え込んだり。「あー、そっかぁ。」と目をつむり顔を天井に向けてみたり。技術の練習をしている最中に、目に涙がいっぱいたまっていたり。技術を一つ一つ習得する度に、現場でご縁のあったご遺族を思い出されていたのだと思います。

誰かが、心の中に居てくれる。後悔が、頑張ることを教えてくれる。そういう現場を経験して、全国各地から目標を持ち、覚悟を決めて、皆さんが集まられたのだと思います。

今日のセミナーの内容が、一つでも多く皆さんの力に変わり、現場を支え、ご遺族の安心と笑顔につながりますように。そう願いながら、セミナーを進めました。色々な練習もあるので、皆さん汗だくになり、最後まで頑張られました。お一人お一人のこれからの益々のご活躍をお祈り申し上げます。お疲れ様でした。

明日のセミナーは、少し難しくなりますが、状態の悪いご遺体に対して、一人でも多く故人に心を掛けて挑んでいただけるように、お伝えする側の私も、頑張って一つ一つの項目を大切に進めていきたいと思います。明日も、頑張りましょう。