2015年3月21日

子ども夢ハウス春休み!

世の中は春休み。子ども夢ハウスに通う子どもたちも、春休み!二泊三日の泊まりで、私も夢ハウスに居ました。

311の「お空の上にいる家族にお手紙を届けよう、風船プロジェクト」では、たくさんの皆さまにご支援いただき、町の皆さんといっしょに、ボランティアの皆さんといっしょに、大好きな家族、いつも見守ってくれる地域の皆さん、安心出来る存在の夢ハウスの吉山くん、横ちゃん、そして大切な存在のくっそー(藤原代表)と過ごした時間は、子どもたちが話してくれる内容によると、すごく心強い時間だったそうです。ありがとうございました。

今月でお別れになる、すり傷公園。とうとう、かさ上げの順番が回ってきました。相変わらず皆んな、風があろうと雨が降ろうと「子どもは風の子!」と言って、大好きなすり傷公園に走って行き、相変わらず今も公園で過ごす時間が多くあります。公園とのお別れに寂しい気持ち、喪失感を抱く子どもたちにくっそーは話します。「復興のための、必要な悲嘆が一人一人にあるんだよ。」自ら動いて背中を見せる、夢ハウスの理念(私には、そう見える)の中に、大人の背中にも悲嘆があることを、子どもたちは見て知っています。悲嘆とどう関係性を持ち、共に生きるか、それを環境の中から、大人の背中から、感じていく「自律支援」の目的の夢ハウスでの、生活。

「すり傷公園が無くなるのは寂しい。」子どもたちがそう話してくれたので、夢ハウスの記録を、くっそーにオッケーをもらって、皆んなで作ることになりました。くっそー(藤原代表)が編集長で、編集部は初期の頃から通う、女の子二人と私。この子たちも、震災前の町、震災後の町、震災の体験、夢ハウスの色んなことを見て共に過ごし、新しいお友だちの面倒もよく見てくれます。そのための、私も二泊三日の泊まり込み。二人とも、よく頑張っていました。夢ハウスに通う皆んなも、絵を描いてくれたり、とても協力的です。どんな記録になるのでしょう。時間はもう少し掛かるけど、とっても楽しみです。

春休みと言うこともあり、子どもたちも、夢ハウスに大勢集まっていました。初めて会う子もたくさん居て、三日間居ると親御さんともお話しが出来て、とても深い時間を過ごさせていただきました。

小学校に通う、Tくんのお母さんのお話し。「震災で色んな経験をして、私から全然離れなくなり、寝るときも離れず、トイレに行く時も一人では行けなくなっていたんです。現実はね、やっと見つけた仕事に行かないと、食べさせても行けない。休むと給料が減る。仕事に行っていても心配で、心配で仕方なかったんです。春休みに入ったら、家で一人で留守番が出来るか心配だった。春休み初日の朝、仕事に行こうとしていたら、「僕、夢ハウスに行きたい!」と言って、自分でカバンに色々詰めて準備していたみたいで、ボロボロ目から涙をいっぱい流して、泣いていました。震災後の我が家の状況があったから、自分の意思で決めてくれたことが、私もとても嬉しくて、子どもと二人で玄関で泣きました。夢ハウスがあってくれて良かった。そう思いました。だけど、こんな早くに(朝8時半)夢ハウス、開いてるかな?と子どもに言ったら、「誰か来るまで、僕、玄関で待ってる!」って。そう言うんです。こういうことが自立心って言うんですよね。本当に嬉しくて、泣けて来ました。夢ハウスに通うことで、今まで出会ったことのない、子どもの成長を見ながら、「お母さん業は24時間体制で、休みなんてこの先何十年も無いだろうけど、しっかりと頑張ってみようかな」と言う気持ちの余裕が出た気がします。と、お母さん、目に涙をいっぱいためて話してくれました。

そう、朝、夢ハウスの前で話し合いをしている親子の声が聞こえて、「おはようございます〜!」夢ハウスの鍵を開けた私。吉山くんから、朝早く来てくれる子の話は聞いていたので、大丈夫、大丈夫。だけど、大丈夫じゃないのは私は頭を洗ったばかりで、髪が大変なことになっていて、お母さん「貞子かと思った〜〜」って、笑っていました。怖がらせて、ごめんなさい〜(笑)

春休み中の夢ハウスには、地域の皆さんがお手伝いに来てくださっていました。台所には、郷土料理のプロが子どもたちに料理の指導をしながら、腕を振るわれていました。すごい!地域の皆さんが、顔を出してくださって、子どもたちも、大はしゃぎでした。

夢ハウスの特徴は、障害を持たれている方々も笑顔で、顔を出してくれます。例えば夢ハウスに来られるときは、杖がいらないんじゃないか!と言う速さで来られる年配の男性。帰りはゆっくり、杖をついて帰られました。「俺はさぁ、現役で山も登るんだよ!」笑顔で教えてくれました。吉山くんが話してくれました。障害があるとか、無いとか、年だとか若いとかそういうことでは無くて、夢ハウスではそれを超えた人のつながりがあり、共に助け合う気持ちで皆さんが過ごされています。それをお手伝いするのが、夢ハウスの役割なんだと思います。僕、藤原先生の言葉をパクってますけど(笑)と、教えてくれました。

彼岸の入りから中日まで過ごし、被災地は、お花を持ってお参りされている方々の姿がありました。私も変わっていく町並みに、未来へ向かう気持ちと、変わっていく寂しさと、二つの気持ちがあることに気が付きました。

皆さまのご支援に、心から感謝を申し上げます。引き続き、子ども夢ハウスおおつちのご支援を、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。