2015年3月7日

日総研さん東京セミナー

「介護・看護職が行うエンゼルケア・死化粧」の東京セミナーでした。10時〜16時まで、皆さんと現場で起こる様々なことを、遺されたご家族の心情に合わせ対処、解決する目的でテキストを中心に進めました。

日総研さんは全国7カ所を中心に回らせていただいていますが、知り合いや家族の医療者と一緒に、最近は「引きこもりです!」と言う中学生の、とっても可愛い子たちが参加をしてくれていたり。(いやいや、会場まで来れているので引きこもりではないでしょ〜!人生の壁に当たるのは、大人も子どもも同じです。その経験が絶対に活かされる時が来る!それはきっと、誰かの笑顔につながります!私も、生きて来た中で壁はいっぱいあるんです。と言うか、壁に当たることは誰もが経験することですからね(´・Д・)」何もない人なんて誰もいません。壁の向こうは、広い世界が自分を待ってるよ。ファイト!応援してるよ!)

それから全国7カ所の会場に、小学校や中学校の先生方々が、知り合いの看護師さんにこのセミナーを教えてもらって参加をしてくださっていたり。担任となった時に、生徒さんと病気など死別の、お別れの経験をした先生方々や、悩み多き生徒さんを持ち、何らかのきっかけや答えを探しに来られています。今日も先生がセミナーの終了後に「ずっと生徒の死を引きずっている」と打ち明けてくれました。「それは、引きずっているのではなく、大事な生徒さんの存在と、共に生きているのだと思います。その気持ちはきっと生涯続くし、きっと先生は答えを探しながら、覚悟を決めに今日は勇気を出して来てくれたんですよね。」とお話をしました。私も中学生の時に同級生を自殺で亡くし、高校生の時に親友が通り魔に襲われて亡くなりました。当時はとてもショックだったし、正直「死」の意味を探していました。深い嘆きの中で友人が生きて来た意味を探し、結果今、友だちは私の心の中に生き続け、遺してくれた想い出が、私を支えてくれます。医療・介護職の皆さんが一人一人の患者さんと、どんな思いで向き合っているのかの情報も持ってもらえたことも、亡くした生徒さんの生きた背景の情報として、とても意味のあることだと思います。先生は今日はきっとたくさんの情報と出逢い、その情報と生徒さんの存在を重ね、生徒さんがより先生の大切な存在であることをしっかり確信していただけたのではないかと、感じていました。先生、ファイト!また、お会いしましょうね。

今日も会場は満員で、医療・介護職の皆さんと様々に現場の課題を共有し、対処・解決に向けて深い時間を過ごしました。会場の皆さんの心の中にいるお空に逝った皆さんが、きっとお一人お一人を支えてくれていると思います。

死は、すべての終わりを意味するものではないと思います。個々の心の中に、遺してくれた大切なものがあり、それが育まれていく、そういうこともあるのかなと、感じた今日でした。

東京のセミナーが続きましたが、前回の東京のセミナー後は一度岩手県に戻り、納棺の現場に走っていました。

ご縁をいただいた皆さまの、益々のご活躍を心から御祈念申し上げます。お疲れ様でした。