2015年3月30日

兵庫県養父市にて講演

兵庫県養父市援助職者が学ぶ会様にて、講演をさせていただきました。対象は、福祉・保健・医療の援助職者の皆さま。本当に申し訳ない限りで、私のスケジュールの都合で、2年前にお申し込みをいただいていました。ありがとうございました。

120分の講演。90分講演が多いのですが、120分の講演も、あっと言う間でした。

講演なので技術の講習は無かったのですが、質疑応答は死後変化や処置の必要性についての質問が多くありました。

皆さんが、多くお看取りに寄り添われている職種であるため、死後処置の大切さも質問をいただいたので、お伝えしました。私の場合は、特に困難な復元の現場では、検案書や死亡診断書の内容を確認出来ない状況もあり、カルテも無いので、亡くなられた方に現在起きている色、臭い、肌の状態などから、最期の時を予測します。そこから、目の前の方に必要な処置を考えて、ご家族が安心出来るように、求められる内容を確認して技術に変えていきます。筋肉や関節も重要なので、触れさせていただいて、何が一番遺されたご家族にとってベストなのか、考えていきます。

亡くなられた場所からの移動、そしてお布団の安置。そこから、棺への移動、場所の移動、火葬場までの移動と、亡くなられた方は、実は移動が多いのも特徴ですから、動かす=出る可能性は高いと言うことになります。ご本人の最期に、ご本人に恥をかかせることがあってはなりません。なので、その方に合った処置は、必要ですね。最期のお顔は、皆さん一人ひとりの記憶に残るものですから、責任は重大です。お化粧は、現代、家族が「やりたい!」と現場では本当に希望が多いので、助手に回ります。など、お話をしました。

そして、「来年もお願いします!」との、有り難いお言葉に見送られながら、帰ってきました。

片道8時間掛かったことをすっかり忘れてしまう、会場にお集まりいただいた皆さんの熱気に包まれ、有意義な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。