2015年1月13日

心の痛み

苦しいと、相談されることが多くなりました。悲しみの意味が分からない。苦しみの意味が分からない。人の気持ちが、どうなっているのか分からない。そういう相談も、子どもたちからも多いです。だから、いのちの授業に行きます。私が現場で教えていただいたことを、亡くなった方が教えてくれた、遺してくれたことを一つ一つ丁寧に伝えます。

悲しみや、苦しみの中にあるもの、もっと知ってほしいと思います。自分の価値観と相手の価値観は、決して同じでは無いからこそ、気持ちをそっと感じられる人になってもらいたい。そうすれば人に受け入れられ、頼られる人になれるかもしれない。お互いを思いやること、そこには生きる価値が潜んでいるから、そう、願っています。

人の気持ちを知ろうとした時、実は自分を知ってあげることの、チャンスなのかもしれません。思い込みで、人と関わると、大きな失敗をします。だから、現場から真剣に伝えます。

苦しみの中にも、良いことや喜びを見付けて、耐え忍ぶことは出来ます。

乗り越えるとか、軽くなるとか、そういうニュアンスとは少し違うようです。

耐え忍びながら、そうやって時を待ちます。耐え忍ぶ経験は、必ず自分を支えてくれる、大事な存在になってくれます。

時は、何かとの出会いで起こります。人かもしれない、動物かもしれない、自然かもしれない。思い出したり、ひらめいた時が、時が来た時です。

心は常に解放されていて、本当は自由なんです。狭くして壁を作っているのは、実は自分なのです。

「こんなに世界は広かったんだ!」と心を解放した時に、感じることがあります。私の場合、人の人生に関わらせていただくお仕事なので、御遺族とお話をさせていただいた時に、毎回、そう思います。「世界は広かったんだ!」って。

先日の納棺で、「なんだって?」を覚えたての3歳児に苦戦しながら(笑)、学びました。説明をする度に「なんだって?」って(笑)亡くなった方の、大切なお孫さんでした。とっても可愛いかったです。この子の世界は、冒険心に満ちている!この子の世界も、とても広いのです!

現場に走りながら、遺族訪問しながら、若い子たちと語りながら、色々と私も学んでいる毎日です。頑張りましょっ!