2015年1月17日

阪神淡路大震災から20年

阪神淡路大震災から20年。

私は、ご家族を亡くされた方とのご縁を多くいただいておりますが、

「復興しても、気持ちがね・・・。」

とお話しいただくことも多くありました。御遺族の心情としては、過去と共に今を生きておられる方が多いですから、表現もそのような言葉が、御遺族の立場であれば、普通だと思います。気持ちが置いていかれているような、そんなことは無いとは思いつつも、とそういう葛藤の中に、御遺族はいつも置かれているので。

「元気になって、良かったね。」

の言葉は、御遺族には禁句の言葉で、「元気」の意味がお互いに同じなら良いのですが、そうではないことから起こるのが、お互いの「距離」なのかもしれません。(そういう場に立ち会うことの多い私から言わせれば、「な、な、なんてことを!何を言ってますか!元気な訳がないでしょう!」が本心でしょうか。)

東日本大震災の復元の活動、現在の子ども夢ハウスおおつちの活動に於いても、阪神淡路大震災の被災者の皆さんにも支えていただいています。心から、感謝を申し上げます。今日は何度も、岩手県の地から、手を合わせていました。お空の上からきっと、ご家族の皆さんを心配されて、生きている人もこの世を離れた人も、同じ気持ちで過ごしていたのかもしれませんね。

大切な家族とは、生きる場所は違っても、思えば必ずつながっていると、私は信じています。