2014年9月15日

子ども夢ハウス 「恐山参り」

「人は死んだら何処へ行くのか」
「自分の家族に会いたい」
「自分が死んだら会えるのか?」

子どもたちからの質問は、いつも直球です。
知りたいことに一緒に向き合って答えを一緒に探すこと、
生きるために必要な質問だからこそ、
オカルトで終わらせるわけには、いきません。

日本には生きながらにしてあの世に行ける場所があり、
そこは「霊場」と呼ばれています。
日本三大霊場の一つ「恐山」が東北にはあり、

「1000年以上前から守り伝えられた恐山、
大昔から亡くなった大切な人に会いたくて、
昔から色んな人が、そこを訪れているんだよ。死ななくても、
生きながらにして、あの世に行けるんだよ。」そう話したことがありました。
ところがみんな、予想外の展開!なんとその場で
「行きたい!」と言い出しまして、

先ずは藤原代表に、その思いを一生懸命伝えて、
子どもたちは許可を請いました。

「子どもたちが行くような場所じゃないよ。」
昔から大切にされてきた霊場に、軽い気持ちで行くなと言う反対や、
「素晴らしいね!」と心構えを教えてもらったり、恐山参りのために動き出した
子どもたちは、大人の人たちが持つ一人一人の悲しみに出会いました。

子どもたちは自分たちで話し合い、
実行委員長、副実行委員長が決まり計画を吉山くんと横ちゃんが支えました。

半年間準備して、本当に沢山の皆様に温かい御支援をいただき、
9月14日に子ども夢ハウス17人で恐山参りが叶いました。
恐山のお山は、みんな大切にしている信仰のお山です。
約束ごとをバスの中で何度も口に出して確認しました。

走らない
大きな声を出さない
人の悪口を言わない。
みんなきちんと約束を守りました。

恐山のお山の奥に、湖があります。
昔の人は、ここで大きな声で亡くなった家族の名前を呼びました。
だからみんなで、この場所だけは大きな声で会いたい家族の名前を呼びました。
「おーい!会いにきたよ〜!会いにきたよ〜!」
一生懸命叫びながら、涙がポロポロ出てきてしまうのは、自然なこと。
帰り道で、「本当に来れて良かったね!」みんな口々に、話しました。

悲しくなった時迎えてくれる場所がある。それを、今回しっかり経験出来たと思います。

皆様の御支援に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。