「人は死んだら何処へ行くのか」
「自分の家族に会いたい」
「自分が死んだら会えるのか?」
子どもたちからの質問は、いつも直球です。
知りたいことに一緒に向き合って答えを一緒に探すこと、
生きるために必要な質問だからこそ、
オカルトで終わらせるわけには、いきません。
日本には生きながらにしてあの世に行ける場所があり、
そこは「霊場」と呼ばれています。
日本三大霊場の一つ「恐山」が東北にはあり、
「1000年以上前から守り伝えられた恐山、
大昔から亡くなった大切な人に会いたくて、
昔から色んな人が、そこを訪れているんだよ。死ななくても、
生きながらにして、あの世に行けるんだよ。」そう話したことがありました。
ところがみんな、予想外の展開!なんとその場で
「行きたい!」と言い出しまして、
先ずは藤原代表に、その思いを一生懸命伝えて、
子どもたちは許可を請いました。
「子どもたちが行くような場所じゃないよ。」
昔から大切にされてきた霊場に、軽い気持ちで行くなと言う反対や、
「素晴らしいね!」と心構えを教えてもらったり、恐山参りのために動き出した
子どもたちは、大人の人たちが持つ一人一人の悲しみに出会いました。
子どもたちは自分たちで話し合い、
実行委員長、副実行委員長が決まり計画を吉山くんと横ちゃんが支えました。
半年間準備して、本当に沢山の皆様に温かい御支援をいただき、
9月14日に子ども夢ハウス17人で恐山参りが叶いました。
恐山のお山は、みんな大切にしている信仰のお山です。
約束ごとをバスの中で何度も口に出して確認しました。
走らない
大きな声を出さない
人の悪口を言わない。
みんなきちんと約束を守りました。
恐山のお山の奥に、湖があります。
昔の人は、ここで大きな声で亡くなった家族の名前を呼びました。
だからみんなで、この場所だけは大きな声で会いたい家族の名前を呼びました。
「おーい!会いにきたよ〜!会いにきたよ〜!」
一生懸命叫びながら、涙がポロポロ出てきてしまうのは、自然なこと。
帰り道で、「本当に来れて良かったね!」みんな口々に、話しました。
悲しくなった時迎えてくれる場所がある。それを、今回しっかり経験出来たと思います。
皆様の御支援に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。