2014年9月6日

「死」ってなぁに?

色んな人の「死」に
触れさせていただくことは、
お一人お一人の人生に
触れさせていただくこと、
と同じこと。
だから、責任重大。

毎日、本当にたくさんの、
復元のご依頼をいただきながら、
思うことがある。

その人がどう生きて、
どんな困難を乗り越え、
幸せの価値観だったり、
好きなこと、嫌いなこと、
大切にして来たこと、物、人。
を、教えてくださる。
自分のことよりも、
誰かのことを思い、
思いをいっぱい、
話してくださいます。
「一人で聞くのがもったいない。」
と毎回、思う。

難しい復元が、
どんどんどんどん増えてきて、
毎回、現場で頭を悩ませながら、
じっと亡くなった方を見つめると、
「ありがとうね。」と、
なんとなく言われている気がして、
肩の力がフッと抜けると、
その方のおもかげに出会う、
胸にグッとくる瞬間がある。

先日納棺にご縁をいただいた方に、
お会いした時に教えてもらった。
「「うつじゃない?」って
すごく感じ悪く言われたから、
「うつの何が悪い!」って言った。」
男前だと思った。女性だけど(笑)
「大事な家族を亡くして、平気な訳ないじゃん!
あったり前じゃん!」って言っていた。

あの時に、泣いた顔を
いっぱい知っている私としては、
何とも愛おしく、
お空の上から御本人が何ておっしゃっているのかな?と、
あの時を思い出しながら、考えていた時間でした。
生き方は、人それぞれのペースで良いと思う。
それを私は現場で教わった気がします。