2014年5月18日

北上・和賀地区保育協議会様 講演

17日の午後から、
北上・和賀地区保育協議会様の
皆様へ向けて120分、
講演をさせていただきました。
現在、日総研出版さんの
子ども専門誌にて、
こどものケアの連載中ですが、
その部分から、
保育士の皆さんへ向けて、
悲しみを経験した時の、
こどもさんたちの気持ちを中心に、
お話や行動についての
特徴的なお話しを、
その対応と関わり方について、
日々の現場の中から、
いただいたお時間の中で、
お話しをさせていただきました。

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現場で子どもさんたちは、
真っ直ぐに質問をしてくれますので、
私も真っ直ぐに、
一緒に色んなことを考えたり、
作業を積み重ねたりを、
一緒の時間を大切に過ごします。
遺された子どもたちも、
大切な家族を亡くせば、
叫んだり、
暴言を吐いたり、
無言で考え込んだりの姿がありますが、
私は当然の心情だと思っています。
大切な家族を亡くしたのですから、
当然です。
混乱もするし、
路頭にも迷う。
でも、その時間の中で、
大切な家族に遺してもらった、
様々なことに出逢います。
人として、大切な感情だとも思います。
だから、その感情を大切に育み、
一緒に過ごします。
宗教者の力をお借りして、
これから生きるために、
気持ちを昇華させていただく
そういう時間を迎えます。
そこまで頑張ること、
それがきっと、私たちの仕事だから。
旅立つ子どもたちも、
「短い、いのち」と
言われることも多々あります。
本人以外から見れば、
そうなのかもしれませんが、
当の本人にとっては、
数年でも、精一杯生きた人生です。
長いとか、
短いとかよりも、
もっと大切なことは、
その存在が、
沢山の人に幸せをもたらせた
そういう時間も沢山あった、
と言うことです。
「この子が居てくれたお陰でね」
ご家族は、
どう死を迎えたのかを一緒に考えた後、
どう生きたのかを、
一生懸命考える時間を迎えられます。
そういう、きっかけつくりを、
お手伝いさせていただける
お一人お一人とのご縁に、
感謝をしています。
問題は、社会問題の一つ、
虐待で亡くなる子どもも居ること。
これは、現実です。
その存在こそ、
私たちは忘れず、
そのことから目をそらさず、
向き合い、
考えて行動しなければならないと、
私は思っています。
その子たちの丸ごと、
愛せる自分であるか。
私は、完璧な人間では無いからこそ、
精一杯、その子たちに尽くした後に、
神仏に全てを委ねる気持ちを、
現場で、宗教者に委ねて、
その子の御先祖さんが大切にして来た
その教えに、委ねさせてもらえること、
そういう気持ちを、
持たせてもらえることに、
私は感謝をしています。
御先祖さんに会えますように。
精一杯手を合わせています。
つなげる先があること、
受け容れてくれる先があること、
生きることを、
死から学ぶ、
そういう時間に
生かしていただけいている、
私も一人の、
弱い部分を持ち合わせる人で
ある訳です。
ただ、亡くなった人の笑顔に会いたい。
私も、そう思う一人です。
東日本大震災において、
保育士の皆さんも、
小さな子どもたちを不安から守るため、
御尽力されました。
地域を守る、
地域を育てる。
地域には、色んなプロが居ますね。
一人で悩まず、
相談してもらえると良いですね。
職種が違っても、
共通することは沢山あります。
皆さんにお会い出来て、
本当に良かったです。
ありがとうございました。