岩手県北上市から、休憩を入れて、
片道約6時間。
下北半島にある、
日本三大霊場の一つ、
恐山に行って来ました。
あの赤い橋を渡るとあの世。
あの世の入り口に、
江戸時代の民族信仰として
大変人気のあった、
「奪衣婆(だつえばあ)と
懸衣翁(けんねおう)」
が居ました。
着ているものを脱がされ、
木の枝に掛けられ、
枝が布の重さでしな垂れ、
そのしな垂れた分が、
その人の罪の重さ。
ここでは、
言い訳もごまかしもききません。
みなさん、大丈夫ですか〜!
気を付けて、
生きなければなりません(*_*)何に⁉︎(笑)
いや、この御夫婦に⁉︎
いやいや、
自分の気持に対してでしょう!
岩手県、宮城県、福島県の
ナンバーの車が、とても多かったです。
私も、「会いたいなぁ。」
あの世に行った、会いたい人が
たくさん居るから、
行きました。
あと、ちょっとミッションがあったので。
駐車場は大変な混雑でしたが、
門をくぐると、
静寂な雰囲気の中で、
色々なことを考えられました。
気持を整えるのに、
みんな同じ気持の人ばかりなので、
全然知らない方とお話をしたり、
じっくり、ゆっくりの時間を過ごせて、
とても良かったです。
恐山にお参りに行く時は、
手ぬぐい(亡くなった人の名前を書く)と、
草鞋や草履等の履物(履いて帰って来れるように)と、
かざ車の三点が必要なんだと、
現地のお年寄りが教えてくれました。
持ってくるのを忘れた人なために、
売店でも購入出来ます。
手ぬぐいは、お地蔵様にかぶせて
履物は、木へ結び、
かざ車は、好きな場所に供える。
亡くなった大切な人のために、
尽くせることがあれば、
気持が落ち着くものです・・・。
そして、涙腺が緩い私はまた、
泣けてくる・・・。
「お〜い!」
ここは大声で、
亡くなった人の名前を叫んでも、
良い場所です。
なんとなく空を見上げると、
40年生きていて初めて見る、
不思議な虹が出ていました。
なんとなく、
「忙しいんだから、何回も呼ぶな!」
と、言われている気がしました。(笑)
会えたかもしれない・・・
と言うよりは、
亡くなった人と、
つながっている気がした、
恐山でした。恐山の歴史に、感謝。
ここに昔から、
同じ気持で通われた、沢山の人たちに、
時代を超えて支えられている気持に、
とても安心感がありました。
北上市に戻って来たので、
本日も、納棺に伺って参ります。
Posted on 2014/05/06 13:39 by 桜 代表