2014年5月8日

恐山に行ったんです。

岩手県北上市から、休憩を入れて、
片道約6時間。
下北半島にある、
日本三大霊場の一つ、
恐山に行って来ました。

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あの赤い橋を渡るとあの世。
あの世の入り口に、
江戸時代の民族信仰として
大変人気のあった、
「奪衣婆(だつえばあ)と
懸衣翁(けんねおう)」
が居ました。
着ているものを脱がされ、
木の枝に掛けられ、
枝が布の重さでしな垂れ、
そのしな垂れた分が、
その人の罪の重さ。
ここでは、
言い訳もごまかしもききません。
みなさん、大丈夫ですか〜!
気を付けて、
生きなければなりません(*_*)何に⁉︎(笑)
いや、この御夫婦に⁉︎
いやいや、
自分の気持に対してでしょう!

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岩手県、宮城県、福島県の
ナンバーの車が、とても多かったです。
私も、「会いたいなぁ。」
あの世に行った、会いたい人が
たくさん居るから、
行きました。
あと、ちょっとミッションがあったので。


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駐車場は大変な混雑でしたが、
門をくぐると、
静寂な雰囲気の中で、
色々なことを考えられました。
気持を整えるのに、
みんな同じ気持の人ばかりなので、
全然知らない方とお話をしたり、
じっくり、ゆっくりの時間を過ごせて、
とても良かったです。

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恐山にお参りに行く時は、
手ぬぐい(亡くなった人の名前を書く)と、
草鞋や草履等の履物(履いて帰って来れるように)と、
かざ車の三点が必要なんだと、
現地のお年寄りが教えてくれました。
持ってくるのを忘れた人なために、
売店でも購入出来ます。
手ぬぐいは、お地蔵様にかぶせて
履物は、木へ結び、
かざ車は、好きな場所に供える。
亡くなった大切な人のために、
尽くせることがあれば、
気持が落ち着くものです・・・。
そして、涙腺が緩い私はまた、
泣けてくる・・・。

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「お〜い!」
ここは大声で、
亡くなった人の名前を叫んでも、
良い場所です。
なんとなく空を見上げると、
40年生きていて初めて見る、
不思議な虹が出ていました。
なんとなく、
「忙しいんだから、何回も呼ぶな!」
と、言われている気がしました。(笑)

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会えたかもしれない・・・
と言うよりは、
亡くなった人と、
つながっている気がした、
恐山でした。恐山の歴史に、感謝。
ここに昔から、
同じ気持で通われた、沢山の人たちに、
時代を超えて支えられている気持に、
とても安心感がありました。
北上市に戻って来たので、
本日も、納棺に伺って参ります。