2014年5月16日

質問にお答えします。

「納棺の時間って、
どんな時間ですか?」等の、
幾つかの質問に、
まとめてお答えしますね。
納棺の時間として、
お答えします。
火葬を迎えるご縁の度に、
思うことがあります。
洋服も、
食べ物も、
そして体も、
形があるものは、
本当は、無いものなのか?
この仕事をしていると、
なんだかいつも、そう思います。
じゃぁ、私も本当は無いのか?
つかめそうで、つかめない。
分かりそうで、分からない。
実体があるようで、無いものばかり。
生きているって、
本当は、そんなことだらけ。
でも、生きていることは確か。
生きることって、
生かしてもらっているってことだから、
何かのいのちを
肉や野菜のいのちも、
毎回いただいて、
何かしら支えられ、
生かしてもらっているんです。
であれば、
とらわれず、
感謝して、
生きた方が良いのかもしれない。
死んだら終わり?
いやいや、
後のことは、結局誰かが面倒を見る。
だから、必ず誰かに面倒になる。
「死んだら終わりだから」なんて、
断じて、そんなことは無い。
孤独死、孤立死、噂をして、
そんな普段生活に無い言葉で、
騒ぐ人たちを横目に、
はたして、そうかな?
一人暮らしを楽しんでいる人を、
私はたくさん知っている。
でも、本当に孤独な人とは、
出逢わなければ、
つなげなければならないと思う。
大勢の中に居ても、
孤独な人は居るから。
本当は本人しか知らないこと、
本当は本人も知らないこと、
人のことをとやかく言う人ほど、
自分のことを
分かっていない人だと思う。
「あなたのこと、全然わからない!」
と言われた人が、
「自分も、自分のことを、
ちゃんと分かっている訳じゃない。
だから、他人が自分を分かるわけが
ない!」
とかわした人を見た。
「お〜!すごい。最もだ!」と、
思った現場もあった。
とらわれず、
虚しさを感じず、
そう思って生きようとしても、
でも、そこから学ぶことも多いですし、
人と関わることのネガティブと、
人と関わることのポジティブと、
人に傷付けられ、
人に癒され、
本当はみんな、
個性豊かで、素敵な人ばかり。
ただ、
相手を知らず、
知ろうとしないと問題が起きる。
自分を知ってもらいたいと思ったら、
相手を知ろうとする努力をすること。
それが出来ないなら、
黙っていた方が良いこともある。
知って、感じて、仲良くなれば、
一つ一つの問題は、
本当は解決するのかもしれない。
納棺の時間は、
そういう、
人間の素が真っ直ぐ出る、
時間です。
たくさんの質問を、
ありがとうございました。
あくまでも、
41歳10ヶ月の私の答えです。
あしからず。
追伸、
ヤギのゆきちゃんが居る民俗村の、
定休日は月曜日ですよ。
アクセス数が、すごかった。
ゆきちゃん人気、恐るべし!(*_*)