2014年5月2日

奪衣婆と鬼子母神

奪衣婆さんは、
あの世の入り口、三途の川に居るお婆さん。
葬頭河・正塚(しょうずか)のばば
とも言われています。
民族信仰の一つです。
その昔、
みんなお医者さんに診てもらえない時代、
疫病や流行病を撃退してくれる信仰だったそうです。
死者の衣を脱がせるお仕事。
だから、「奪う衣」と書くそうです。

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山形県の山寺の山の入り口に祀られている
奪衣婆さんです。
そこでフッと思い出しましたが、
昔、鬼子母神の話をよく読みました。
小学校低学年の私でしたが、
ものすごく心に残る、
何とも言えないお話しです。
今、地獄の絵本が
大変な人気なのだそうですが、
鬼子母神のお話も、なかなかです。
私の母は、道徳心を養わせる目的で、
私に読ませたらしいです。
お釈迦様と、鬼子母神の会話が、
とても印象深く残っています。
自分だったらと言う、
その人の身になって、
相手の立場に立って考えなさいね、
と、言う深いお話しです。
昔から鬼子母神は、妊婦さんと
子どもを守ってもらうための
信仰の対象だったそうです。
お勧めの本は?
と多く質問をいただいたので、
お勧めしました。
ちなみに、寝る前の読み聞かせには
全く向きませんし、
逆に頭がさえて(笑)
全然眠れなくなると思います。(笑)
鬼子母神は、美しい仏像と
お婆さんみたいな仏像がありますが、
恐さから言ったら、
奪衣婆さんと鬼子母神は、
似ていました。
つまり、優しいお婆さんを怒らせたら
「こうなるんだ!」
と学びました。
優しい人を、怒らせないことが一番です。
気をつけましょう。