2013年8月13日

岩手県被災地、大槌町から山田町へ

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昨日は、新聞作りの集まれるメンバーも参加していたので、Kくんが案内をしてくれて高校生2人も、山田町の被災地の爪痕を目の当たりにしていました。「山田町も、津波の後に町が火災で火に包まれました。爆発もあちこちで起きました。」Kくんが高校生に教えてくれました。そして、その地に根強く雑草が花を咲かせていたのを見付けた高校生に、Kくんが言いました。「雑草の花が空を向いているでしょ。空の上の家族とつながっているようで、僕は、それだけで嬉しい。」本当に花は、みんな綺麗に上を向いていました。

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Kくんのご家族のお墓参りの後に、Kくんのご家族が住んでいたアパートの跡地に連れて行ってもらい、アパートのすぐそばにあった火災で焼けた古木を見て、高校生は自分達の肌で、東日本大震災を感じていました。Kくんが「安置所は、あそこだったんだよ。」高台を指差し、私も当時の色々なことを思い出していました。ずいぶん走ったこの道も、道路が整備されて、海にはホタテとカキの養殖が少しずつ復活していました。

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昨日は11日。月命日の日です。町長さんの言葉が、町中に放送で流れます。「未だ行方不明の皆さんを忘れずに思っています。東日本大震災で被災された皆さんに黙祷を捧げます。」町民の皆さんに三分位の言葉を伝えられた後に、黙祷の一分間のサイレンがなりました。私達も、海に向かって手を合わせました。

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山田町で立ち寄らせていただいたお寺では、東日本大震災で被災された皆さんが、迷子にならないように帰って来てくれるように、赤の布には女性の名前、白の布には男性の名前が書かれていました。「ここのお寺の檀家さんも、こんなに震災で亡くなったんですね。」Kくんが高校生と、旗の名前に手を合わせていました。

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震災前はサーファーで賑わっていた海岸を通ると、10名弱のサーファーが波に乗っていました。「あぁ、戻って来てくれたんだね。なんか、嬉しいね。」みんなで、そう話しながら、サーファーを眺めていました。