2013年5月26日

日総研さん、東京セミナー

10時〜16時までの一日講習会でした。毎回来てくださる方も本当に沢山いらして、熱心な皆さんの質疑応答が気が付けば一時間経っていました。

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チアノーゼや死斑、上肢と下肢についての対処などを含め、現在の色から予測して色の変化を知り、対応出来る内容含めて現場からお伝えしました。皆さん、熱心に受講されていました。

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定員は60名でしたが、倍以上の方が参加して下さいまして、皆さんそれぞれに患者さんや利用者さんを胸に思い、参加されていました。参加された皆さんは、全員が現場のプロで、ケアマネージャーさん、福祉の看護師さん、リハビリテーションの専門の皆さん、介護職のみなさん、ER・救命救急、急性期・慢性期、小児、NICU、師長、総看護部長、看護学校など、専門は様々な中で、今回のセミナーにご参加下さいました。お看取りされた患者さんを思い、急な死に立ち合われた経験を胸に、その場に居るプロとして、出来る事を増やしたいと、そう涙を流される方も多くいらっしゃいました。私が今の世界に飛び込んだのも、病院に居た時に、お看取り後に「もっと出来る事があるはずで、もっと技術を身に付けたい」と思った事がきっかけでした。昔の自分を想い出しながら、「大切な存在だったからこそ、元に戻してお見送りしたいと、そう後悔させてくれた患者さんのことは、きっと一生忘れることが無くて、二度と同じ後悔をしたくないと、その経験が勇気をくれて、今があるのだと思います。時間は戻らないし、後悔したことはそのままなんだけど、後悔した経験から、患者さんの生き方がまた、自分の中で大切な存在になっている。患者さんが息を引き取って、大好きで大切だった分、悲しくてしょうがなかった。でもその深い悲しみの中から、自分もとっても患者さんに支えられて居たことを私は知りました。家族に看取られる方も、家族が来られない中で一人で逝く方も、一人で人生を晩年過ごして居た方も、言葉が話せなくて寝たきりでも、私にとっては大切な存在でした。何もしなくていいから、死なないで欲しいと、患者さんに対して思う自分と葛藤した時期もあります。この世界に飛び込んで、「死」や「いのち」に直接触れさせてもらって、やっぱり「死」はとても悲しくて、現場で毎回悲しみの中から、亡くなった方の何かを教えてもらう瞬間に、「自分が生きていることも限られていること」を現実に知ることが出来ます。人は150年も200年も生きられない訳ですから。私自身、自分のいのちがある限り、亡くなった方々に教えてもらったことを糧に、精一杯今の時間を生きてみたい。せっかくいただいたご縁の中で、教えてもらったことを無駄にしたくない。」と、お話ししました。処置も復元も、自分が知りたいと思ったことを教えてくれる先生も居なくて、最初は本当に孤独で押しつぶされそうで、ただがむしゃらに探求して来た今までの中で、故人を含めた沢山の人達との出逢いに支えられた今だと思っています。若い看護師さん方々が経験される沢山のその後悔は、きっと日本の未来を支え、作り、進んでくれるのだと思います。みんな、頼もしいなぁ、と思う自分に、歳を取ったなぁ、私。(笑)と思いつつ、岩手県に戻って来ました。岩手県はまだまだ夜は肌寒く、帰って来て、今日も育爺の話に付き合いながら、この時間になりました。じいちゃん80歳。育児、頑張ってくれてます‼感謝、感謝‼