2014年7月27日

一点

大好きなおじいちゃんへの、
最期のお手紙に、

「一点。」と、一言書いてあった。

幼稚園の時から、
おじいちゃんに送り迎えを
してもらっていて、
思春期の反抗期の頃、
「シートベルトしろよ。」と
言われたことに素直になれず、

パトロール中のパトカーに停められ、
「悪いのは、シートベルトをしていない
あなたです。シートベルトをしなかった、
あなたの責任で、おじいちゃんの、
免許の点数を一点引きます。」

交通安全の講習をしに来てくれた、
警察官だったそうで、
さすが子どもとの関わり方を、ご存知。
愛のムチだったのでしょう。

「警察官が怖い訳じゃなかった、
と思うけど、何かとても怖かった。
警察官の言っている意味が、
よく理解出来た。」
状況を素直に話してくれました。

棺の中に持たせてもらったお手紙の、
「一点」の意味を教えてもらいました。

「今はシートベルトはしてる?」
「はい、もちろんです!」

地域で育つ、とはこういうことだと思いました。

私は仕事上、交通事故で亡くなられた
方々ともご縁をいただきます。
現場は正直、とても壮絶で悲惨です。

シートベルトをしていてくれればと、
何度思ったか、数え切れません。
よそ見もダメ。
一時の不注意が大きな事故を招きます。
交通ルールと、交通マナーは、
お互いのいのちを守ります。
みんなで守るから意味がある。

声掛けあって、守りましょう!