2014年7月31日

「雑談」の価値観

ある視点から見れば「雑談」
違う視点から見れば「想い出話」

前者は、
自分にとって価値のないものの表現。
後者は、
自分にとって価値のある事柄。

両方からの視点で話し合っても、
埒(らち)があかないだろうと思う。

価値観の柵を取り除くためには、
お互いがお互いを知ろうとし、
歩み寄ろうとすることが必須。

現場の中で話される内容とは、
亡くなったおじいちゃんが、
「貴様」と言う言葉を使い、
「悪い言葉に聞こえるかもしれないが、
実は丁寧語だぞと言っていた。
言葉って知ると、面白いですね。」
言葉の表現や意味を知ると言う、
作業に出会えたことで、
人の言葉の意味を知ろうとすることを、
おじいちゃんから学ばれたお孫さん。

「飼っていた鈴虫が全部逃げたと、
騒いでいた亡き、おばあちゃん。
みんなで探したけど見付からなくて、
なんとなく籠の中を見たら、
10匹全部居た。ただ鳴いていない、
それだけだった。」
老いて行く祖母には知恵がある。
でも、老いて行く体と生きていた、
大好きなおばあちゃん。
人にフォローしてもらうこともあり、
自分も誰かをフォローすることがある。
支え合う、共助の気持ちを、
おばあちゃんから学ばれたお孫さん。

雑談なのか、
想い出話なのか例えば、
「貴様」と言う言葉を聞いたり、
「鈴虫」がキーワードになり、
過去に帰る瞬間があるのが、「想い出」

人によってはどうでも良いと、
思えることかもしれないけれど、
人によっては大切なことがある、
それが生きると言うこと、
なのかもしれませんね。