2014年7月28日

明るい怨霊宣言

「文句の一つも言ってやりたいから。」
と言うことで、怨霊宣言をされている方に、
お会いしました。
ま、そういうこともありますよね。(笑)
現実に生きていれば色んなことがあります。
明るい、怨霊宣言でした。

現場では、
今まで故人の傍に居た家族と、
ずっと離れていた家族が、
意見が合わないと言うことがよくあります。
特にお金が絡むと、起り易いかも。

「財産を遺すと喧嘩になるから、
全部寄付しちゃうことにした。」と、
お話をされる方にもよく会います。

一人一人の、それぞれの人生があり、
私はその、たった一時のご縁です。
家族間の問題が起こった場合、
納得出来る形を望めば、税理士・
宗教者や法律家等のプロが入ることが、
よくあります。

納棺の中では、そのお手伝い以外にも、
今とこれからを、過去から考える。
そういう関わりも多くあります。

大切な家族が、
現実に一人居なくなると、
生活のリズムも変わります。
ものすごいストレスを抱えたり、
元気な時と嘆きの時間が、
交互に訪れる日々を過ごす中で、
自分の居場所を探して、
安定を求めながら過ごします。

「人のことはとやかく言えるけど、
自分のことってナカナカ受け容れ
られないものですね〜。」と、
御遺族がお話しをしてくださいます。

その発見が、とっても素晴らしいと、
私は思います。
そう、人のことをとやかく言うより、
今を頑張った人が勝つ。
勝ち負けは自分に向かってなのかも。
現場で学んだ、言葉です。

人ってすごいなと、
今日も思った一日でした。