2014年7月24日

今から100年前

納棺の現場で100歳を超える方の、
納棺にご縁をいただくこともある。

日本の100年前って、
何があったんだろう・・・。
と、その度に御遺族とお話しをしながら、
納棺のお手伝いをさせていただきます。

100年前の日本は、
明治時代中期。
日露戦争中であり、
海外の文化が取り入れられた頃だと、
言われています。

昔のお話しを伺ったり、
想い出の品を見せていただいたり、

「今とこんなに違うんですね。」と、
「今より、昔の方が日本らしい。」と、
話される御遺族も多い。

100年以上生きた方の御姿は、
とっても迫力がある。
女性は、女性らしい品があり、
男性は、強さと優しさの感じを
秘めていらっしゃいます。

100年前の日本から、
今の日本を見た時、
100年前の人たちは、
今の日本をどう思われるんだろうか。

物は溢れていて便利。
でも、心はどうなんだろう。

「苦労した人は、心が豊か」
「孤独を脱した人は強い」等と、
納棺の現場でよく伺う言葉を、
なんとなく身に染みて感じる時でした。

200年前の、500年前の、
1000年前の日本から、
その先人が築いた歴史の中から、
学ばなければならないことが、
実は沢山あるんだなと感じた時、
やっぱり毎日が勉強なんだと、
深く深く、そう思いました。

出逢いから学ぶたくさんのこと、
出逢わなければ分からなかったこと、
貴重なお時間をいただきました。
明日も頑張ります。