2013年7月5日

出逢いが気付かせてくれるもの

おとついは、一日納棺に走っていました。一件一件の納棺の進め方は、ご家族の気持ちに合わせて変えて行きますが、宗旨や納棺の時間に伝えられて来た日本の伝統と文化を大切にすることで、更に死生観に気持ちが支えられます。悩み、考える力を現場ではとても、大切にしています。そして、病気により、子どもを遺して逝かなければならない親御さんと、よくお話をすることがあります。「何を遺せるかなぁ。」と、みんな悩んでいます。私はよく、想い出を一緒に作るための遊びなどと、その時に歌を一緒に聞いたりすることをお勧めしますが、ここの所、Honey L Daysさんの「まなざし」「ありがとう」をお勧めしていました。親御さんが、とても心配しているのは、自分が居なくなってから、子どもさんが「人生の壁にあたった時」のこと。この歌に込められているメッセージは、きっと孤独に感じても、寄り添い、力をくれると思います。子ども夢ハウスでは、Honey L Daysさんが来てくださって、その次の日から、ずっとHoney L Daysさんの歌が流れていました。吉山くんが、やんちゃな子ども達に「ハニエルに言うぞ〜‼(笑)」なんて言って、みんな「ハニエルに言っちゃやだ〜‼」「ハニエルのお兄ちゃん達に言っちゃダメ〜」「恥ずかしい〜」「良い子にする〜」など、そんな会話が飛び交っていました。(笑)CDプレーヤーの音を大きくして、Honey L Daysさんの歌を大きな音で聞こうとする子ども達に吉山くんが、「いいね、もっと音を大きくしていいよ‼僕も聞きたい‼」と。Honey L Daysさんが帰っても、まだ一緒に居てくれるような雰囲気です。何故、こんなにみんなが盛り上がっているか。それは、お二人の人柄と歌声とその歌に込められた歌詞がとっても素敵だったからですね。そして、真っ直ぐ向き合ってもらったこと。それは何より、みんなの心に残りました。「まなざし」は、まるで「子ども夢ハウスのテーマソング」みたい。と、口を揃えてみんなが言っていました。きっと沢山の人が、そう思って大切にされている歌なんだろうなぁ。と、思っていました。歌に力をいっぱいもらって、目の前に起こること、これからのこと、勇気がないと振り向けない過去のこと、そういう時間と生きているみんなが笑顔になれること、Honey L Daysさんと出逢えたご縁に、また、感謝しています。Honey L Daysさんのブログで被災地慰問の記事が紹介されていること、川村くんから聞きました。私も拝見しました。とても嬉しい記事でした。(honeyldays/entry-11564753908.html)今、沢山の人がPTSDになっています。近くにそのような方を見付けたら、受診を進めて下さい。被災地には、精神科のチームが巡回してくれています。情報を持ち、共有して下さい。そして、何より理解してくれる誰かとつながることが大切になってきました。みんながそれぞれの時間の中で生きていて、誰かと出会う時、尊重し合えるような、気にし合えるような、気遣えるような、そういう出逢いがあることを願っています。沢山のお問い合わせ、ありがとうございます。