2013年7月4日

岩手県被災地沿岸部の様子です。

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東日本大震災で特に通った安置所、当時の建物は取り壊されて、仮設の学校が出来ています。時間を作って時々、ここへ来て手を合わせています。「忘れてませんよ。まだまだ、思い続けてくださる方はいらっしゃいますよ。」と話し掛けています。「八月のお盆には、時間があれば私の所にも寄ってくださいね。」昨日は手を合わせて、そう話し掛けました。

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沖から波に乗って浜に打ち上げられる生活の一部。何度もボランティアさん方々が浜の整備をしてくださっています。その後から、こうして沖から流されて来る沢山の形身。ご家族が見付からない方、帰りを待つ方は言います。「形身が流されて来たよ。これは、希望なんだよ。流されて来なくなったら、その時にまた考えなくちゃ。」どんな思いで今を過ごしていらっしゃるか、伺う度に胸が締め付けられるほど苦しくなります。「おばあちゃんは帰って来るかな?」「お母さんは、僕のこと忘れてないかな?」みんなに聞かれる言葉の中に、家族と心がつながる言葉を見付けます。「お母さん、大好き?」「うん、大好き。」「よし、イイね。」全国に伺う講演会でも、通い続ける被災地でも、帰らない家族を思い、更に祈る気持ちが深く深くなる時をご一緒させていただきます。

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亡くなられた方の捜索は、今でも続けられています。待っている家族の元へ、一人でも多くの方が帰れますように。「一緒に待とうね。」子ども達と話すことが増えました。誰も「いつまで?」なんて、言いません。それはみんな分からないことだと知っているから。病気で亡くなっていくお母さん方々が教えてくれます。「悲しい時も、楽しい時も、悪いことをした時も、本当は傍に居て、慰めて、一緒に笑って、叱りたかった。でも、叶わないから、(中略)宜しくお願いします。」納棺の生前予約のミッションは高い。でも、そうやって教えてもらって、遺した言葉が誰かの中で生きることが出来れば、その方はずっと生き続けてくれるんだと、私は思います。手を合わせて、精一杯思うことしか出来ない今ですが、これからも架け橋になれる様に研鑚していきたいと思います。みんな頑張ってますので、宜しくお願いします。m(_ _)m