2013年7月5日

大分県、日田市に居ました。

真宗大谷派 浄満寺 様主催の講演会に、お声掛けいただきました。地域の皆さまに向けて、90分お話をさせていただきました。浄満寺の副住職は、岩手県西和賀町にある碧祥寺の副住職、太田宣承さん(詳しくは、おもかげ復元師の震災絵日記のあとがきをご覧下さい。)と同期でいらっしゃるお坊さんです。今年の5月7日に、岩手県の碧祥寺で始めてお会いしました。

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(※ 本堂の写真を載せること、ご許可をいただいています。)お話しは本堂でさせていただきました。小学校、中学校、幼稚園教諭の皆さまもご参加下さり、又、地域の皆さまに向けて、お話しをさせていただきました。

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会場の一番前は少し空席で、後ろの方が立ち見の方が沢山いらして、「私、怖いですか?怖くないですから、何もしませんから、どうぞ前の方へお席を詰めていただければ‼(笑)」からスタート。

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日田市の皆さんも、水害や災害を歴史の中で経験されて居ました。防災意識が非常に高い皆さんで、東日本大震災の心配も、とても深いお気持ちで感じて下さっていました。自分のいのちも、近くの人のいのちも、輝かせられるように、そういう気持ちを込めて、私が経験させていただいたこと、その中から学んだこと、気付かせていただいたこと、大切にしている記憶の中の想い出を、一時涙が止まらなくなる時間はありましたが、精一杯お話しをさせていただきました。本当に最後までお付き合いいただきましたこと、心から感謝申し上げます。

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日田市は去年の7月5日、ちょうど一年前に土砂災害に見舞われました。その時のままの地域を、渡辺副住職にご案内いただきました。言葉が出ない、その光景に、ただ、その場に立っていることしか出来ませんでした。

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子ども達の遊び場のプールが、土砂で埋まって居ました。
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でも、目の前に何だか分からない野生の動物が出て来て、気持ちを和ませてくれました。(笑)

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日田市は焼き物の産地。土砂災害に見舞われながら、「自然と共に生きること」をお話ししていただきながら、色々と考えさせていただいた時間に感謝申し上げます。

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山から土を貰い、長い期間の中で細かい砂にし、練り、形にして乾し、模様を付けて焼き、売り物にならないものは割って山へ返し、数百に一つしか焼き物として出ない土の色を窯出しの時に見付けて、最高に喜ぶ。山と共に生きることを、教えていただきました。

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職人さんのお話は、とても深くて新鮮で、忘れかけていた何か懐かしい感覚を、呼び起こしてもらえた気がしました。渡辺副住職とご家族に、大変お世話になりました。ありがとうございました。お忙しい中で講演会に足を向けてお出でいただきました皆様とのご縁に、深く感謝申し上げます。

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サイン会をおおいに盛り上げて下さった、御門徒の皆様方々に、深く御礼を申し上げます。ありがとうございました。愉快なおじいちゃんが、大変な声掛け上手で、さすがお年寄りは知恵の深さが違うなぁと、感動しました。また、皆様にお会いできるように、私も頑張ります。ご縁に感謝申し上げます。