2014年3月9日

チャリティーコンサート 祈り 第12回

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以前からお世話になっている、ピアニストの宇治田かおるさんが中心になって続けられているチャリティーコンサート、祈り。第12回目を迎えられた、昨日のチャリティーコンサートを、お手伝いさせていただきました。

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会場のある鎌倉市では、桜の花が咲いていました。『わぁ!』と、思わず駆け寄ってしまうほど、綺麗な花を咲かせていました。そこに存在しているだけで、なんとなく気持ちが落ち着いて、心を癒してくれる桜の花でした。

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午後1時のスタート、4時のスタートの二回のコンサート。朝の6時半から、会場作りが始まっていたそうです。縁の下の力持ちの方が沢山いらして、宇治田かおるさんを支える方々にとっては、表と裏は一心同体。一人一人が主役だったんだと、皆さんとお話をさせていただきながら、感じました。だからあの、息の合ったステージになったのだと思います。

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一部も二部も、会場は超満員。四国から、八神純子さんの歌を聴きに来られた方もいらっしゃいました。『いつもは、1000人、1500人の規模のコンサートホールを満員にされるほどのコンサートをされている八神純子さん。このチャリティーコンサートの思いを理解して下さり、ここで歌ってくださることを快くご承諾いただきました。』宇治田かおるさんの挨拶の中の言葉です。涙をいっぱいこらえて、お話をされていました。

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司会に服部恭子さん。
本当に心配りが細やかで、人の気持ちをとっても大切にされ、言葉を大事に使われる方でした。『プロってすごいなぁ。』とお話をさせていただく度に思いました。
第一部のコンサート終了時、縁の下の力持ちの仲間の皆さんに感謝される言葉を述べられた宇治田かおるさんの挨拶の後、服部さんが私の隣で『彼女が代表だから、今、彼女を褒めてくれる人が誰もいないね。』とつぶやいた後、スッと立たれてマイクを手にして服部さんが言いました。『中心になって、一生懸命みんなと頑張ってくれた、宇治田かおるさんに、みなさん、大きな拍手をお願いします!』とても素敵な服部さんの言葉に、会場は拍手の渦に包まれました。
八神純子さんは、現在アメリカに在住されているそうです。育児もひと段落され、日本で歌手としての活動を再開しようと決め、日本に向かうチケットに印刷されていた日が、東日本大震災の起きたあの年の3月11日。『偶然は無い。』それからずっと、東日本大震災の支援活動を続けていらっしゃいました。被災地に入ると、八神純子さんのご活躍は、各地で皆さんからよく教えてもらっていました。みんな、八神純子さんを待っている。それをよく存じ上げていました。『きっと、いつかお会い出来ると思う。』なんとなく、私もそう思っていましたが、八神純子さんも、『宮城県で、笹原さんの、おもかげ復元師をプレゼントしてもらってから、きっといつか、笹原さんに会える。と思っていたのよ!』とても嬉しい言葉をいただきました。八神純子さんの御指名をいただき対談が決まり、宇治田かおるさんにご縁をいただきました。『出逢った時から、何でも始まっている。』八神純子さんの言葉には、ステージ上でも控室でも、とても魂が込められています。八神純子さんの歌は、様々なメッセージが込められていて、歌で表現する力がすごかった。音楽療法としても病院から依頼されることの多い、八神純子さんの歌声は、素直に、とても素敵で、なんだかとっても安心しました。体はとても細くていらっしゃるけれど、お人柄は、肝っ玉で粋で、カッコいい。お話も上手だけど、聞くのも上手。『何処に行っても昔のヒット曲を歌うとね、みんなが喜んでくれるのよ。ヒット曲は昔と今をつないでくれる存在なんだと教えられた。娘さんが教えてくれた。『お父さんが好きだったんです。』亡き父を思う時に、歌が人と人を、今と過去をつないでくれるんだなぁって。だから、皆さんと出逢って思ったの。昔のヒット曲を歌う八神純子ではなくて、一人一人の大事な歌を歌い続ける、八神純子でありたい。』
NHKのみんなの歌で、現在流れている『チョコと私』は、八神純子さん自身の経験から作られた歌なのだそうです。私はこの歌を聴いて、東日本大震災の大きな安置所の中にあった一つの棺を思い出しました。警察官が犬や猫の亡骸を、ある時期から収容してくれていて、一つの棺に沢山の動物たちを安置してくれていました。それを見て現地の人たちも、動物たちの亡骸を安置所に持ち込みました。津波の後、ひとりぼっちで遺った人たちは、家族であった動物たちも捜していました。『安置所で、収容してもらっていますよ。』お伝えした時、地べたに座り込んで号泣されたこと、手で顔を覆って『ありがとう』と、大きな声で泣く人も居ました。あの時のことを、『チョコと私』を聴いて思い出しました。
</http://www.nhk.or.jp/minna/
本当に素敵なご縁と、いただいた貴重な時間でした。ありがとうございました。今は、7時32分発の新幹線で、岩手県の被災地である、洋野町に講演のため、向かっています。