2014年3月19日

今日は一日中雨でしたね・・・。

「涙雨って言うんですって。」雨の日の納棺の時間には、そうお話しさせていただくことも多くあります。「今まで、ありがとう。ずっと忘れないでね。」きっと故人は、そうおっしゃっているのではないかなぁと、故人のお顔に私も最後に触れさせていただきながら、そう思うことも多い。死の迎え方は、本当に色々ある。でも、いつも現場で思うのは、家族の形は変わっても、関係は何も変わらないんだと、教えていただくことが多いこと。みんな、苦しい中で、悩んで、考えて、いっぱい泣いて、そしていつだって大切な家族を思い続けることで、自分を支え、生きる力に変えていらっしゃいます。「今日は雨だなぁ。」って、現場でご遺族が言いました。「雨が降る度にきっと、今日を思い出すのかな?」ご遺族は時に、とっても素晴らしい表情をされます。泣いている顔も、怒っている顔も、悩み考えている顔も、もちろん笑顔も表情はすごいと思う。「人って、素敵だなぁ。」故人を一生懸命思う姿が、本当に素敵です。そう、現場で、いつも思います。

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納棺が終わり、帰り道の風景は私の心にも刻まれる時であり、こうして想い出という大切なものを、私にも遺していただいたんだなぁ、と思います。雪の田んぼに、霧が見事にかかっていた道中でした。「忘れられない光景だなぁ。」思わず、シャッターを押していました。

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今日の岩手日報の朝刊に載っていました。先日東京で行われた授賞式。著者の今西乃子さんの代理で、出席させていただきました。古舘くん、おめでとう!地元の岩手県の皆さんにも、こうしてお祝いしていただいたんだね!すごいね!「日本一」と新聞に書いてありました。その通り、古舘くんは、内閣総理大臣賞ですもんね。古舘くんのお父さんは納棺師で、五年くらい前、弊社の講習にも来てくださいました。東日本大震災のこと、そして、昼も夜も休みも無く、緊急出動の多いお父さんのお仕事も心から理解してくれたこと、私もとっても嬉しいです。縁の下の力持ちの、お母さんや先生方々に感謝ですね。本当におめでとうございます。