2014年3月13日

東日本大震災から三年、大槌町

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旧大槌町役場の写真です。陸前高田市から大槌町に向かいました。大槌町に到着したのは、夕暮れ時でした。

20140312-140723.jpg 大槌町は、400名以上の方が未だ行方不明です。東日本大震災が発生し、三年経つ今現在は岩手県、宮城県、福島県合わせて約3000の方が行方不明です。

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2時46分に地震が起きて、その後何波も津波が町に到達しています。家族が亡くなったのは、その時間なんだと、大切な家族を亡くした人たちは、みんな同じ話しをしてくれます。「何処に行ったの?早く、帰っておいでよ。」お参りが出来る祭壇の存在は、大切な家族と気持ちが繋がれる時間です。人により、見付かった場所だったり、海だったり、橋の上だったり、家があった場所だったりと違いますが、大切な家族と気持ちが通じることが出来る場所は、特別な意味を持ちます。「海と、家と、仕事場があった場所と、全部にお花を上げて来たんだよ。」と、教えてもらう時間もありました。


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子ども夢ハウスおおつちでは、藤原茂代表が、岩手県で行方不明の方の人数分の1100個のバルーンを空に向かって上げる企画を実行されました。たくさんの地元の方が会場に集まり、亡くした家族と見付からない家族に、皆さんが個々にメッセージを書き、バルーンに結び付けました。私も、未だご家族が見付からない皆さん方々と、大切な家族を亡くした皆さんから、メッセージをたくさんお預かりしたので、子どもたちに風船に結び付けてもらって、手伝ってもらいました。「お手伝いしたから、バルーン飛ばしても良い?」と聞かれたので、「良いよ。じゃあね、みんなの代わりにお願いね。」「は〜い」

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その後、子どもたちが私に聞きました。「この風船は、何処に届くの?」だから、答えました。「藤原先生がね、さっきマイクで言ってたよ。「お空の上の皆さ〜ん!こちらが見えていますか〜!今から、そちらに、このバルーンを届けますよ!」って。だから、


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お空の上に行った家族に、届くんだよ。」って。みんなで、ずっと、お空を見上げて手を振ったりしていました。藤原茂さんは、ガネーシャみたいだねって、「夢を叶えるぞう」みたい。少し前にみんなで話していました。だってみんなの夢を、叶えてくれるんだものね。