2013年11月4日

岩手県紫波町立紫波第一中学校

北上市から二時間半で向った二戸市での講演を終えて、紫波町へ向かいました。「復興教育授業」と言うことで、生徒の皆さんと先生方々、保護者の皆さんと合わせて1000名弱の皆さんに向けて、90分のお時間の中で、お話をさせていただきました。

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一番最初は「いのち」についてのお話をさせていただきました。「いのち」って、何だろう?どうして自分は生きていることが出来ているのだろう?と、お話を進めて行きました。

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それから、東日本大震災について。そして、「死」の存在について、生きていることを無意識に過ごすのでは無く、意識して生きてもらえるように、自分自身と、目の前の人の背景を考えてもらえるように、お話を進めて行きました。講演が終わって、玄関で生徒の皆さんに、「すっごい色んな事が記憶に残りました!特に最後は、すごかった!(とびきりの隠し玉のこと)」と、声を掛けてもらいました。復興教育授業、いのちの授業の後、「沿岸に帰りたい」と、子どもさん達の真っ直ぐな気持ちを教えてもらうことがあります。これについては、一人一人の考え方もあるので、「帰らない」「帰りたくない」「帰りたい」「いつか帰る」など、様々です。今の状況の中で一生懸命考えているのは、子どもも大人も一緒です。そのニュアンスで、本当の気持ちが分かることもある。そして、伝えます。「子ども夢ハウスにおいで。みんな、待ってるからね。」居場所があることを伝えていきます。切羽詰まっている子も居るから、だから、伝えます。そして、子ども夢ハウスの吉山くんに、それぞれの事情と、本人達の真っ直ぐな気持ちを、すぐに伝えます。吉山くんは言います。「夢ハウスに来たいと思ったら、僕はその子が何処に居ても迎えに行きますから‼」と言ってくれる、頼もしい、お兄さんです。それもなかなか大変なので吉山くんが倒れないように、支えるチームの体制も整って居ますから、みんなで手をつないで、子どもさん方々、一人一人の未来に向かいたいと思っていました。でも、吉山くんの、すぐに子どもさん方々を迎えに行ってくれる気持ちは本物です。東日本大震災で被災した子どもさん達は、現地にももちろん、全国各地に引っ越した子ども達も居ます。皆さんの傍に居たら、どうか地域の子どもさん達と一緒に、面倒を見ていただけたらと思います。よろしくお願い申し上げます。復興教育授業、いのちの授業は今後も続きます。講演を受けられるスケジュールは、来年の12月まではほぼ埋まっています。ご依頼を受けられるのは、再来年の1月〜となります。ご了承いただければと思います。宜しくお願い致します。