2013年9月12日

震災から二年半

昨日は震災から二年半。朝の報道で岩手県に関して発表されたことが以下です。現在仮設住宅に住まれている方、36041人。瓦礫の処理完了見込み、来年の三月頃。震災関連死を含め震災で亡くなった方、5085人。見付かったけど、身元不明のままの方、71人。行方不明者1145人。今日の捜索動員数(警察)290人。ご周知の通り、まだまだ震災は終わっていません。そして、午後に小学校の「復興教育」の授業で、小学校五年生と六年生の皆さん、保護者の皆さんに向けて、お話をさせていただきました。

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学校に到着すると、小学生の皆さんの挨拶が飛び交っていて、元気いっぱいでした。

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復興教育は「生きる」「備える」「関わる」の三つのスローガンをモットーに行われていることを、校長先生から伺いました。前年度までは、内陸と沿岸(被災地)の交流を中心に皆で、知ることから始まり、復興を考えていたと伺いました。ただ、交流の予算は今年度からは無く、とても必要な復興教育は現在も続けていると教えていただきました。是非、ここに予算が欲しいと私は強く思いました。ずっと県内の各自治体や行政から復興会議の参加のお誘いをいただきながら、都合が合わずに失礼してしまっている現状の中で、「やっぱり何とかして会議に出席をさせていただいて、子どもたちが感じて考えられる環境作り」を提案させていただきたいと思いました。

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 「今日は、被災者のお一人である川村裕也君が遊びに来てくれています。少し、お話をしてもらいましょうね。」講演を見学に来てくれていた川村くんに声を掛けました。大切な家族を三人探して、やっと見付けたという川村くんの体験談を、皆さんが真剣に聞いてくれていました。講演時間は14時〜15時。その中に「2時46分」の地震発生の時間があります。皆さんに黙祷を提案し、行い方を説明して、体育館の中にいらした全員で、黙祷をしました。

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質疑応答の時間では、皆さんからの質問が沢山あって、今回の講演にお声を掛けて下さった高橋医師が、マイクを持たれて皆さんの所に走って下さいました。時間の関係で、全員には答えられませんでしたが、トイレの花子さんのこと、復元中の私の素直な気持ちなど、皆さんからの多くの質問に、お答えしました。

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皆さんが身を乗り出して聞き入ってくれた講演。最後の言葉で私は「私たち大人が精一杯、今を頑張ってみます。皆さんが大人になった時、ちゃんと引き継いでもらえるように、歩んで行きます。」とお話しをしました。「子どもや孫が生まれたら、東日本大震災を語り継いで行きたいです。」とみんなが言ってくれました。みんなが言ってくれた言葉はとても嬉しく、先生方々の、普段からの復興教育の取り組みの成果なんだと思いました。皆さんにお会い出来たこと、心から感謝を申し上げます。とっても素敵な時間でした。ありがとうございました。今日の講演の様子は、夕方のIBC岩手放送さんのニュースで放送されました。